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高齢者の転倒後症候群(Post-fall Syndrom)とQOLの関連性

研究課題

研究課題/領域番号 09772085
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 看護学
研究機関浜松医科大学

研究代表者

鈴木 みずえ  浜松医科大学, 医学部, 助教授 (40283361)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード高齢者 / 転倒 / 転倒後症候群 / 転倒恐怖感 / QOL
研究概要

転倒後症候群(Post-Fall Syndrome)は激しい転倒への不安、恐怖(Fear of Falling)から歩行能力がありながらも行動規制や歩行障害を来すものである。本研究では転倒恐怖感の発生頻度とその関連要因について静岡県S市M町に在住する65歳以上の住民を対象に平成9年の8月に骨密度検診に招待して面接調査を実施した。平成8年度の調査結果も加え、解析の対象となったのは2回の調査に参加した412人である。解析の結果、以下の結果が得られた。
1) 性別の比較では転倒恐怖感は女性に有意に多く、女性では年齢階級別にも年齢毎に増加の傾向が認められた。
2) 断面調査において転倒恐怖感を目的変数として重回帰分析による解析の結果、男性では年齢、健康度自己評価、女性では年齢、健康度自己評価、LSIK、骨折に有意な関連(p<0.01)が認められた。
3) 平成9年のQOL指標と平成8年の転倒恐怖感を比較した結果、男性では有意な差が認められなかったが、女性において老研式活動能力指標、LSIK、ソーシャルサポート、健康度自己評価に有意な差が認められた。
平成10年度は、さらに転倒後の激しい転倒恐怖感から活動制限を来し、転倒後症候群に至った高齢者の実態調査を行った。S市4カ所の特別養護老人ホームにおいて転倒後症候群の高齢者を追跡調査した。転倒後症候群に該当した全員の高齢者が転倒した心理的影響に関連して何らかのバランス障害を来している様子が伺えた。研究期間2年間には、実態調査以外にも転倒予防のパンフレット、ニュースレターを作成、調査対象者およびその介護者に対して安全教育を実施し、寝たきり予防、転倒予防に関する保健活動も行った。研究の成果の一部に関しては、日本老年着護学会第3回学術集会(平成10年11月22日)のシンポジウムに発表するとともに静岡新聞(平成10年6月12日)に掲載され、静岡県民にも広く報じられた。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 鈴木みずえ: "在宅高齢者の転倒予防に関する保健活動" 保健の科学. 40巻・8号. 671-678 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木みずえ: "高齢者はなぜ転びやすいか?" 石川道天編集 ケアリングのかたち. 167-187 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木 みずえ: "高齢者はなぜ転びやすいか?-高齢者の転倒の実態と予防のためのケア" ケアリングのかたち(石川道夫編集、中央法規). 167-187 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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