研究課題/領域番号 |
09772088
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
看護学
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
任 和子 京都大学, 医療技術短期大学部, 助手 (40243084)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
|
キーワード | 糖尿病 / ストレス / アセスメントツール / 心理社会的ストレッサー / アセスメント |
研究概要 |
本研究の目的は、糖尿病の患者教育にメンタルヘルスケアからアプローチするために、糖尿病患者が日常生活で認知している心理社会的ストレッサーを計量的にアセスメントするための、自記式のアセスメントツールを開発することである。 まず、昨年度作成した糖尿病に関連したストレッサーのアイテムプールの内的整合法、ならびに再検査法による項目の信頼性を検討し、10項目からなる糖尿病ストレッサー・アセスメントツールを作成した。今年度は、作成したアセスメントツールの信頼性と妥当性の検討することを目的に、質問紙調査を行った。 T病院の糖尿病外来の患者87名を対象に、糖尿病ストレッサー・アセスメントツールを含んだ質問紙を配布し、診療録よりIIbAlc、合併症、デモグラフィックデータを収集した。有効な回答を得た71名のデータをもとに、糖尿病ストレッサー・アセスメントツールの内的整合法による信頼性の確認と、基準関連妥当性および構成概念妥当性の検討を行った。10項目の信頼性係数はα=.85と十分高く、内的整合性は保証された。続いて、基準関連妥当性を検討するために、各項目と、糖尿病ストレス度との相関の比較を行ったところ、8項目において相関係数r=.26〜.46の有意な相関があった。構成概念妥当性の検討のために行ったバリマックス法による因子分析の結果、仮説通り「心配に思うこと」 「負担に思うこと」の2因子が抽出された。各項目とIIbAlcとの間に有意な相関があったのは、「自己管理がうまくいっているか心配」 「治療がうまくいっているか心配」のみであった。 開発したアセスメントツールは、10項目と簡便なものであり、臨床において使いやすいものであると考える。今後糖尿病外来で用いつつ、妥当代の検討を加えていく必要がある。
|