研究課題/領域番号 |
09772098
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
看護学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
吉村 眞理 山口大学, 医療技術短期大学部, 講師 (40274188)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 保健婦 / 家庭訪問 / 看護技術 / 臨床看護経験 / 臨床経験 |
研究概要 |
1. 在宅要介護高齢者の介護者における介護負担に関する検討 市町村保健婦(士)の訪問指導の主な対象者である在宅要介護高齢者の介護者の介護負担感(以下、負担感とする)に関連する要因を明らかにする目的で、91名の主介護者に自記式質問紙調査を実施した。調査の結果から、情緒的サポートの重要性、保健・福祉サービスの提供においては、介護者のニーズに合った形でサービスを提供することが重要であることが示唆された。なお、この調査の結果の一部は、平成10年度山口県公衆衛生学会にて発表した。 2. 市町村保健婦(士)在宅ケアに用いる援助技術と臨床看護経験に関する検討 市町村保健婦182名を対象として、在宅ケアに用いる援助技術とその援助技術に対する必要度、不安度について自記式質問紙調査を実施した。援助技術は保健婦からの聞き取り調査および地域看護学、在宅看護論の教科書を参考に31項目を選択した。臨床看護経験のある人は38名(20.9%)であった。臨床看護経験のある人とない人で実施率にはほとんど差がなかったが、臨床看護経験のある人は「在宅酸素療法の管理」「経管栄養の管理」「人工肛門の管理」など医寮依存度の高い援助技術に対して、必要度を高く評価していた。また、それら医療依存度の高い援助技術に対しては臨床看護経験のない人は自分自身の援助技術に対する不安度が高い傾向を示していた。これらの結果から、在宅ケアにおける援助項目は、臨床看護経験の有無による差は小さいが、援助技術に対する意識には差がある可能性が示唆された。なお、この調査結果については、平成11年度の日本看護学会(地域看護)および日本公衆衛生学会にて発表する予定である。
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