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精神障害者の事例化過程における社会的関係性の変化とその影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09772118
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 看護学
研究機関東京都立保健科学大学 (1998)
(財)東京都精神医学総合研究所 (1997)

研究代表者

山村 礎  東京都立保健科学大学, 保健科学部・看護学科, 講師 (00260323)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード地域精神衛生 / 精神看護 / 事例性 / 地域精神保健 / 保健所 / 公衆衛生 / 精神障害者
研究概要

大学におけるキャンパス精神衛生活動及び保健所における地域での精神衛生活動の事例を主たる対象として、事例化過程における社会的関係性の変化について調査を行った。大学における精神衛生活動においては、事例化過程そのものが複雑化するーすなわち、他者による相相談などから援助活動が始まるー事例は、精神病圏の事例に比較的限定されていた。この際に何らかの事件を発端に相談が開始されていたとしても、あまり利害関係の強くない学生同士、あるいは教職員との関係がこじれることは少なかった。一方で、大学には、休学、退学、あ名いは除籍という形での大学そのものとの関係性に変化が派生し、これらが学生としての転帰に関連していることが示唆された。このため援助側にとって、大学と学生の関係を保持すべく、学内のサポートチームを作ることが必要とされていた。
また、地域における事例の場合は、精神病圏に限らず事例化過程で他著の関与が見られることが大学に比して多かった。ことに近隣住民との利害関係に夜来する相談から始まる事例などでは、元来社会的に没交渉であった精神障害者あるいはその家族と、近隣住民との関係の悪化が退院後の精神障害者の生活に及ぼす影響は大きかった。また、家族と精神障害者の関係性も、精神障害者の予後に影響を及ぼすことが知られているが、このような関係性の修復などに力点を置いた援助的介入が地域の保健婦によりなされていることが示唆された。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 松本弘子・山村礎: "保健所精神保健活動における援助転帰の関連要因に関する研究" 東京保健科学学会誌. 1・1. 29-35 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 山村礎ほか: "精神障害者社会復帰促進のための地域ネットワーク事業(その2)-保健所精神保健活動事例の統計的検討-" 東京都衛生局学会誌. 98. 342-343 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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