研究課題/領域番号 |
09780006
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
鈴木 真由子 新潟大学, 教育人間科学部, 助教授 (60241197)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 高齢者 / リハビリテーション / 身体機能回復 / FIM / 機能的自立度評価法(FIM) |
研究概要 |
平成10年度は、31名の被験者(A県における入院患者男性11名、女性20名・平均年齢74.50歳/SD±8.71)を対象にして以下に示す各調査を実施した結果、概ね次のような傾向がみられた。 身体機能の回復状況;運動13項目におけるFIMの上昇は平均22.45ポイントで、24.7%の回復率を示した。一方、認知5項目は平均0.95ポイント(回復率2.72%)の上昇にとどまったが、これは調査開始時の評価が全体的に高かったことに起因するものと考えられる。 リハビリテーションに対する意識;被験者の70.8%がリハビリテーションの内容に満足していたが、意欲的に取り組んでいたのは29.2%で、過半数が消極的な姿勢を示した。また、訓練室以外での自主的な訓練は、毎日行っている者とまったくしていない者とが、各41.7%と二極分化する結果となった。 生活意識調査;「個人的要因」「家族的要因」「社会的要因」「医療環境的要因」のそれぞれが、多様に関連する状況が示された。 理学療法士の見解;リハビリテーションに対する被験者の意欲・協力的態度・目的意識への評価は、ほとんど変化が見られなかった。相対的に評価が上昇していたのは、被験者からの信頼であった。訓練室以外での自主的な取り組みについては、実態よりも過大評価する傾向にあった。 なお、結果の信頼性を高めるため、現在も継続して調査を実施している。今後は、多変量解析によって身体機能回復に対する各要因の影響力の強さを検証するとともに、個別データに関する詳細な分析を進めることで、阻害因子ならびに促進因子を解明する予定である。
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