研究課題/領域番号 |
09780009
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
片山 徹之 広島大学, 教育学部, 助手 (10233751)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | ミオイノシトール / フィチン酸 / 肝臓脂肪 / 体脂肪 / コレステロール / ビタミン様物質 / ショ糖 / オロチン酸 / HepG2細胞 / 脂質 / 脂肪酸合成関連酵素 / グルコース-6ーリン酸脱水素酵素 |
研究概要 |
ラットを用いた実験によりショ糖摂取などの肝臓脂肪の合成系の増大するような食餌条件下での肝臓脂質の蓄積が食餌ミオイノシトールやフィチン酸により緩和され、このような食餌条件下でミオイノシトールやフィチン酸の食餌からの供給が重要となる可能性を示した。ミオイノシトールに6個のリン酸基の結合した構造を有するフィチン酸が、ミオイノシトールとほぼ同様な栄養的効果を示し、ミオイノシトール同様にビタミン様物質と考えられるのではないかという仮説を提唱した。食餌ミオイノシトールやフィチン酸の脂質代謝への影響は肝臓脂質に特異的であり脂肪組織などの体脂肪には顕著な影響をしない可能性が示された。また、予備的実験により、食餌ミオイノシトールやフィチン酸により緩和されるような肝臓脂質蓄積の栄養条件下においては、肝臓中のミオイノシトール含量が減少し、この減少はミオイノシトール合成の低下による可能性が示された。しかし、データが不十分なためさらに詳細に検討中である。また、本来の目的には関係ないが、本実験遂行の過程で、食餌コレステロールによる血中コレステロールの上昇を食餌ミオイノシトールやフィチン酸がさらに促進することを実証した。この機構としては、食餌ミオイノシトールやフィチン酸がコレステロール摂取下で肝臓から血中へのコレステロールの放出を高めるためであることが示された。一方、コレステロール無添加食においては、食餌ミオイノシトールやフィチン酸は血中コレステロールに顕著な影響を示さなかった。これらの現象についてもコレステロール代謝にミオイノシトールやフィチン酸が深くかかわっていることを示しており、ミオイノシトール代謝と関連させながら、現在さらに検討中である。
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