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ゲル状食品の離漿現象に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09780022
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 家政学
研究機関岩手県立大学盛岡短期大学部

研究代表者

長坂 慶子  岩手県立大学盛岡短期大学部, 生活科学科, 助手 (60207991)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードアガロースゲル / 食品用圧密試験器 / 間隙比 / 平衝時間 / 透水係数 / 破断応力 / 離漿 / 平衡離漿量 / 離漿速度定数 / ヨ-グルト / 貯蔵弾性率 / 初期弾性率 / 破断エネルギー
研究概要

離漿は,ゲルの骨格を形成する鎖状分子からなる三次元的な網目構造が,時間の経過とともに収縮し,これが原因となって生ずるといわれている.しかし,その機構については十分に明らかにされてはいない.離漿の機構を考える手懸かりを得るために,ゲル中の水分の移動現象を把握することを試みた.食品用の圧密試験器を作製し,アガロースゲルの透水係数を求めた.あわせて,レオロメーターマッタスを用いて破断測定値を測定し.さらに,走査型電子顕微鏡によるゲルの網目構造の観察を行った.試料は,アガロース濃度を0.8%,1.0%,1.2%の3段階にして調製した.アガロース濃度の高いゲルほど,間隙比の値が高く,沈下量が平衡に達する時間は短い.また,透水係数は荷重強度の増加にともない徐々に減少する.アガロースゲルでは,二重らせんによって形成される接合領域が多く,この中に多くの水分子を保持している.圧密を行うと,まず水に力が伝わり自由水がゲルの外に放出され,次に網目構造に変形が生じる.アガロース濃度の高いゲルでは,アガロース分子と結合している水分子が多いことから,枚出される自由水は少ないため間隙比の減少は少ない.また,すぐに最終沈下量に達するため,平衡時間は短くなり透水係数の減少は僅かとなる.破断特性値は,圧密後のゲルは,48時間放置して離漿させたゲルに比べ,破断応力は顕著に高くなる.また,最終沈下量に達した後.吸水させたゲルは,圧密後のゲルに比べ破断応力の値は低くなる.アガロースゲルの網目の大きさは.アガロース濃度の高いゲルほど小さい.圧密により,アガロース濃度の低いゲルほど網目の動半径は顕著に減少する.アガロース濃度0.5%ゲルを用いて圧密前後の網目の大きさを測定し,計算式から求めた値とばぼ一致した.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 長坂慶子: "アガロースゲルの透水性とその力学的性質" 岩手県立大学盛岡短期大学部研究論集. 1. 35-39 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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