研究課題/領域番号 |
09780056
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
石田 浩司 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 助教授 (50193321)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 最大筋力 / 筋力トレーニング / 脱トレーニング / 再トレーニング / 電気刺激 / Twitch / Tetanic / Twitch Interpolation / 筋持久力 / トレーニング / ディトレーニング / リトレーニング / 近赤外分光法 / 筋酸素動態 / ヘモグロビン / 筋血流量 |
研究概要 |
筋力トレーニングとその後の脱トレーニング、再トレーニングによって、随意性の最大筋力や電気刺激による筋の収縮力がどのように変化するか、さらにその変化をもたらす要因を明らかにするため、健康な成人男子9名に対し、最大筋力(1RM)の70〜80%の負荷で10〜15回3セット、2種目の下腿三頭筋の等張性筋力トレーニングを週4回6週間実施し、6週間の脱トレーニング期間後、同じ条件で再トレーニングを実施した。トレーニング前後、脱トレーニング後、再トレーニング後に、下腿周径囲、随意による等尺性の足底屈最大筋力(MVC)、その時の下腿三頭筋の積分筋電図(iEMG)、超最大の単発電気刺激(Twitch)による単縮張力(Pt)、張力の立ち上がり(dT/dt)及び弛緩の傾き(-dT/dt)、収縮時間(CT)、弛緩時間(HRT)、50Hzでの連続刺激(Tetanic)による強縮張力(P_<50>)を測定した。また、MVC発揮中に単発の電気刺激を加えるTwitch Interpolation法を用い、中枢での運動単位の動員状況(%Activation)を検討した。その結果、MVCはトレーニングで有意に増大し、脱トレーニングで有意に低下するが初期レベルまで低下せず、再トレーニングで再び有意に増加してトレーエング後と同程度まで回復した。iEMGも同様の変化を示した。%Activationはトレーニングで有意に増大し、その後は低下しなかった。一方、筋そのものの収縮力(ptやP_<50>)や、CT、dT/dtなどの収縮速度は有意な変化を示さなかったが、HRT、-dT/dtなどの弛緩速度はトレーニングで有意に速くなった。周径囲は再トレーニングによって僅かであるが有意に増加した。これらのことから、1)随意の最大筋力はトレーニングや脱トレーニングの影響を大きく受けるのに対し、筋自体の収縮力はあまり変化しないこと、2)最大筋力の変化には中枢神経系が大きく関与していること、3)トレーニングによって収縮後の弛緩が速くなることが明らかとなった。
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