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ヤリに加える力と投げ動作の最適化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09780064
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関神戸大学

研究代表者

前田 正登  神戸大学, 発達科学部, 助手 (90209388)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードやり投げ / 力学的解析 / 投げ動作 / 加速度センサ / 無線計測 / ヤリに加わる力 / 最適化
研究概要

やり投げ競技において,ヤリはたわみ,リリース後も振動しながら飛行することが知られている。これまでに代表者は,ヤリの弾性体としての側面に注目し,振動特性を明らかにしてきた。その結果,人間が行う投げ動作を分析する際にも,ヤリは弾性体として扱う必要があるとの結論に達した。
しかし,弾性体と見なすことは,投げ動作の力学的解析をさらに難しくすることになる。それは,力学的解析のためにはヤリの入力情報が不可欠で,その精密な測定が難しいからである。これらを解決するには,力を測定するセンサを独自に開発する以外にない。
本年度は,既に試作・開発されたカセンサをより実用的なものに改良するとともに,そのセンサを用いて,できる限り多くの競技者の力量情報を収集し,やり投げを力学的に解析することを目的とした。
本研究では,投てきの際にヤリに加わる加速度を測定するシステムを開発した。本研究によって得られた成果を以下にまとめる。
1. 無線送信モジュールを用いた加速度測定システムを開発し,市販のセンサと比較して性能を評価した。その結果,開発した測定システムの有効性を確認した。
2. 計測システムをヤリに取り付けるにあたって,ヤリ全体としての特性が通常のヤリと大きく異ならないように考慮した。その結果,違和感なく投てきを行うことができた。
本測定システムを用いて実際に測定を行い,データを解析した結果,以下のことが判明した。
1. それぞれの被験者で波形は特徴的であるが,個人内ではほぼ同じ波形であった。
2. ヤリのリリース直前でより高い加速度を獲得していても,ヤリの投てき距離が長くなる傾向は認められなかった。
3. 加速度を時間積分し,ヤリの速度を求めたが,被験者による明確な相違は認められなかった。
本測定システムを用いて,即座に選手に情報をフィードバックすることで,今後,やり投げ競技の成績が向上することを期待したい。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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