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学級集団全体による問題解決とペアによる問題解決の比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 09780154
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育工学
研究機関大阪教育大学

研究代表者

森田 英嗣  大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (50200415)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード話し合い / 算数科 / ペア / 学級全体 / 問題解決
研究概要

本研究は、算数科の同一の課題を、欧米の授業でよくみられるようなペアによる協同的状況で問題解決したときと、わが国に特徴的にみられる学級全体での話し合いによって解決したときの、問題解決の過程とその所産を比較し、各々の形態の特徴を明らかにしようとするものである。
研究初年度である前年度は、小学校3、5年生を対象にしてペアでの協同的学習状況におけるデータの収集とテンタティブな分析を、また二年目の本年度は学級全体での話し合い状況でのデータの収集、およびペアでの話し合いとの比較を行った。また、それぞれの話し合いの状況を対象にして、学児童の学力に関する個人データ、ペアの仲良し度の資料、事前、事後テストの結果、話し合いにおける問題解決時の会話記録、遅延事後テストの結果等をデータとして収集した。
主な結果を要約すると、次のとおりである。
(1) 本研究では、解くことのできない問題を与えた。したがってぺアでも学級全体でも話し合いでは解くことができないという答え、そしてその理由が話し合われいった。しかし、解くことができないという結論は、学級全体での話し合いでより短時間で提示され、検討される傾向にあった。
(2) しかし、解くことができないことが検討されたペア群と学級群では、ポストテスト、遅延ポストテストにまで転移可能な知識を身につけたのは、ペア群の方であった。
(3) ペア群では、発言し参加することがしやすいが、学級群ではすべてのメンバーに発言の機会を保障することが困難であり、参加を保障しにくいことが原因と推察された。ただし、学級群で発言しない子であっても、転移可能な知識を身につけることはあり、それは必ずしも学級群での話し合いの組織化の仕方に問題があることを意味するものとは言えない。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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