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対話型仮想空間を応用したマルチメディア教材の実用化に向けての基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09780171
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育工学
研究機関メディア教育開発センター

研究代表者

近藤 智嗣  メディア教育開発センター, 研究開発部, 助手 (70280550)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードバーチャル・リアリティ / 仮想空間 / 空間認知 / 教材開発 / 空間定位 / バーチャルリアリティ
研究概要

遺跡や建築物等の大規模空間では,1地点からでは全体を見渡せないため,その環境の中に入り込み移動し探索する必要が生じる.従来のメディアではこうした表現は困難であり,自分の見たい方向を見たり,自由に空間内を探索できるようにするにはインタラクティブなメディアでなくてはならない.
本研究では,コンピュータのディスプレイ上に実写画像を用いて空間を表現するPhotoVRと呼ばれるマルチメディア技術を利用し,対話型の大規模仮想空間を構築した.しかし,複数のノードにより構成された仮想空間内を移動する場合,ノード間の情報は提示されないなどのメディアの制限があり,適切な構築手法を検討する必要がある。そのため,この表現技法を教材へ応用するための基礎研究として,学習者が対話型仮想空間を利用する時の問題点等を抽出することを本研究の目的とし,仮想空間内での空間認知過程を分析した.
実験材料として,1)メディア教育開発センターと放送大学学園の敷地と2)千葉市に所在する公園に約40個所のノードで仮想空間を構築した.実験課題は,これらの仮想空間内を地図に記されたルートに沿って進む移動課題と,材料2の公園内を自由に移動してベンチを探し,その場所を地図に記す探索課題である.
結果は,対話型仮想空間内での空間定位には個人差が大きく,材料である仮想空間の現実空間の既知・未知は影響が無かったといえる。仮想空間内でも現実場面と同様の迷子が認められた。また,課題を達成できた被験者は,常に進行方向を前方に向けて方向感覚を失わないようにすることやランドマークを自ら定めて移動する方略をとっていることがわかった。これらは今後のマルチメディア教材へ応用する際のヒューマンインタフェースの示唆となると考えられる。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 近藤智嗣: "対話型仮想空間の構造が空間定位に及ぼす影響(1)" 教育工学関連学協会連合第5回全国大会論文集. 161-162 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 近藤智嗣: "対話型仮想空間のマルチメディア教材への応用" 日本教育工学会研究会報告集. JET97-5. 31-36 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 近藤智嗣: "仮想空間の認知に関する研究" 日本教育工学会第12回大会. 91-92 (1996)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 近藤智嗣: "対話型仮想空間の構造が空間定位に及ぼす影響(1)" 教育工学関連学協会連合第5回全国大会. 161-162 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 近藤智嗣: "対話型仮想空間のマルチメディア教材への応用" 日本教育工学研究会報告集. JET97-5. 31-36 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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