研究課題/領域番号 |
09780199
|
研究種目 |
奨励研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本語教育
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小林 ミナ 北海道大学, 留学生センター, 助教授 (70252286)
|
研究期間 (年度) |
1997 – 1998
|
研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 日本語教育 / 作文教材開発 / 学会抄録 / コーパス / 談話構造 / 研究留学生 / 作文教材 / データベース |
研究概要 |
本研究では、研究留学生のための作文教材開発に関する基礎的研究として、次の5点を行った。 a) 学会の全国大会予稿集掲載論文(計856本)を第一次資料として収集した。 b) 「『約、およそ、ほぼ』など概数をあらわす語」、「接尾辞『〜化』」、 「結果、考察、分析、結論、仮説」の3つについて、それぞれを含む文を抜き出し「ファイルメーカープロ(クラリス社製)」を使って、Macintosh社製パーソナルコンピュータ上にカード型データベースを構築した。 c) このデータベースを分析した結果、次の知見が得られた。 ・ 「約(n=433)」 「ほぼ(n=283)」用例数に対して「およそ(n=12)」の用例数が少ない ・「おおよそ」には名詞用法と副詞用法のどちらもみられるがその省略形とされる「およそ」には副詞用法しかみられない。 ・ 「約」はほとんどが数値に接続するが、例外的に「半〜」という名詞に接続する。 ・ 「おおかた、おおむね、だいたい」が論文にも使われている。 d)以上の知見を、平成10年度北海道大学留学生センター日本語・日本語教育講演会『コーパス言語学と日本語教育』のパネルディスカッション「学会抄録コーパスを利用した日本語研究」において発表した。 e)上記を含めた結果を用いた作文教材を作成し、現在試用中である。
|