研究課題/領域番号 |
09780201
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本語教育
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
衣川 隆生 筑波大学, 文芸・言語学系, 講師 (30282289)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 文章産出過程 / プラニングプロセス / 評価 / 既有プラン / 統括型 / 構成型 / 第1言語 / 第二言語 / 文章構造 / プロトコル |
研究概要 |
文章産出過程に影響を与える要因であるプラニングプロセスと既有プランの関係を分析した。まず、文章産出過程でプランの計画にかけた時間と書き上げた文章の質との関連性を分析し、時間をかけてプランを計画するような文章産出過程を経て書き上げられた文章は、その評価が低くなる可能性を指摘した。そして、この結果について、計画されたプランの質が重要であり、計画にどの程度の時間をかけたかは評価には影響を与えないことを示唆した。さらに、評価が高い文章の書き手は文章を書きはじめる前に、文章構造、書き出し、及びしめくくりをどう書けばいいかという文章の全体的なプランを持っており、そのため、計画に時間をかけなくても評価の高い文章が書けるという可能性も示している。 次に、既有ブランと文章産出過程の関係を分析し、既有プランを持っている場合には、そのプランが文章の方向性を示し、その方向性にそって文章産出が進められること、既有プランは書き上げた文章の統括型と構成型に反映することを指摘した。また、既有プランを複数持っている場合には、効果的であるという信念を持っている既有プランを用いて文章を書き上げるが、既有プランを持っていない場合には、文章の方向性を決定するまでに計画に時間を要することを指摘した。
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