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解析関手と理論計算機科学

研究課題

研究課題/領域番号 09780242
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関東京大学

研究代表者

長谷川 立  東京大学, 大学院・数理科学研究科, 助教授 (20243107)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード解析関手 / ラムダ計算 / 項書き換え系 / 不動点 / Kruskalの定理
研究概要

ラムダ計算の不動点演算子と,解析や数え上げ組み合わせ論に現れるLagroge-Goodの公式との,関連を調べた.この公式は,形式的幕級数の逆関数を計算するときや,木構造の数え上げの問題などに用いられる式で,ある種の不動点を計算するものである.また,ラムダ計算の不動点演算子は,再帰的呼び出しをもつ関数プログラムをラムダ計算の中で表現するのに用いられる.
本年の研究では,ラムダ計算のモデル論を用いて,Lagrange-Goodの公式の別証を与えることを行った.既存の証明としては,留数を用いたものや,数え上げ組み合わせ論を用いたものが知られているが,今回の結果は,まったく異なったアプローチによっていて,理論計算機科学の中で得られた結果を用いている.特に,最近知られるようになった,ラムダ計算の不動点演算子と,トレースとの関係を有効に用いている.
この研究の意義は,理論計算機科学と,解析学や数え上げ組み合わせ論というまったく異なる分野に現れる不動点が密接に結びついていることを示した点にあるといえよう.これらを結びつけるのに用いた道具が解析関手である.
この結果は,1998年8月にチェコ共和国のBrnoで開かれた国際会議Fixpointsin Computer Scienceで発表された.また,1999年1月に京都大学でひらかれた短期共同研究「二階算術の諸体系の研究」で,詳細な解説を行った.前年の成果とあわせて書かれた論文が,Theoretical Computer Science誌に投稿中である.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] R.Hasegawa: "An analysis of divisibility ordenngs and recursive path orderings" Lecture Notes in Computer Science(Springer). 1345. 283-296 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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