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タスク指向日本語対話システムにおける漸進的発話の生成方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09780318
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 知能情報学
研究機関九州工業大学 (1998)
東京工業大学 (1997)

研究代表者

乾 健太郎  九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (60272689)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード自然言語処理 / 自然言語生成 / 漸進的発話生成 / 断片的発話 / 微細な発話意図 / 発話プラン / システミック文法 / 単一化文法 / 目的指向対話 / 発話ゴール
研究概要

人間どうしの対話を観察すると,複雑な情報をより単純な情報に分割し,少しずつ互いの理解を深めていくように工夫していることがわかる.本研究では,このような対話の漸進性に着目し,対話システム上で漸進的発話を生成する計算機構の構築をはかった.研究は以下の手順で進めた.
まず,対話コーパスを分析し,対話に現れる漸進的発話についてその表現上の特徴と意味・意図の分類を行った.対話コーパスには,電話と地図による道案内模擬対話データを用いた.この模擬対話では,発話権の移動を制限していない.分析の結果,個々の断片的発話について,従来の対話研究に見られる発話意図よりも粒度の細かい微細な発話意図が認められた.そこで我々は,道案内対話という領域に限定して,微細な発話意図を手作業により網羅的に収集し,分類した.この結果,個々の断片的発話の意図を複数の微細な発話意図の組み合わせで表現できることがわかった.
つぎに,この分析にもとづき,微細な発話意図と断片的発話の対応関係を単一化システムCUF上に記述することによって,漸進的発話生成システムを試作した.本システムは,微細な発話意図を組み合わせて適当な大きさの発話プランを作る処理と,発話プランを表層の言語表現に変換する処理を擬似並列的に行う.後者の処理のための言語知識はシステミック文法に基づく記述方法によって実装してある.生成実験の結果,道案内に領域を限れば,ある程度自然な漸進的発話を生成できることが確認できた.
これらの結果は,言語処理学会第3回年次大会(1997),第5回年次大会(1999)の他,国際シンポジウム「The third Symposium of Pacific Association of Computational Linguistics,1997」で発表した.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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