研究課題/領域番号 |
09780350
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
〓 絳宇 (鄭 絳宇) 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (40253562)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | マルチメディア / 人物運動生成 / 人物運動検出 / ビデオ画像処理 / アニメーション / 仮想俳優 / 動画像処理 / CG人物モデル / 仮想空間 / 3次元ビデオ / 運動解析 |
研究概要 |
本研究は、ビデオ画像から人物の運動を獲得し、3次元人物のグラフィックスモデルを駆動するものである。ビデオ画像から人物の動きが抽出できると、過去の名場面やプレーの再生や仮想俳優の実現ができる。マルチメディアや人工現実環境の生成、映画やテレビ等の動画の作成において幅広く利用できる。従来の方法としては、モデルの動きを人工的に作り出すCGの手法と各瞬間の三次元モデルを獲得する画像処理の手法がある。前者では得られた動きが不自然なこともあり、後者では膨大なコストと撮影環境を要する。その他にセンシングの手法として、人物に特殊な服を着せて、磁気やカメラで運動追跡することもあるが、いずれも環境制限があり、気軽にできる手段ではなく、ビデオ画像に記録していた既成の動きに対しては無力である。本研究は3次元人物モデルの利用と実際に撮影された画像を融合して、人物の動きを獲得する。これは、特殊な装置や環境を必要せずに、リアルな運動を獲得生成できる。ビデオ画像のみを利用していたため、幅広い応用が見込まれる。本研究の手法として、まず、可変の関節人物モデルを用意し、人物の動きは16の関節パラメータの時系列で表現する。撮り入れた画像に合わせて、人物のサイズや比例などの調整を行い、ビデオに現れる人物の個人モデルを作成する。その上、人物の動作を分割し、動き方向が変わる姿勢を変局姿勢とし、そのようなビデオ画面をキーフレームとする。本研究は多視点方向から観察や操作のできる高度なグラフィックスインターフェースを作成することにより、以上の目的の達成を容易にした。その上、キーフレームの間に運動の補間を行い、モデルと画像との照合によって補間の結果を検証する。これにより、人物の複雑且つ激しい動きをスムーズに生成できた。画像とCGの結合及び手動と自動の結合によって、人物運動の獲得と生成において現実且つ有効な方法を開発した。
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