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単一指標による斜面の崩壊危険度評価手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09780421
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 自然災害科学
研究機関山口大学

研究代表者

菊池 英明  山口大学, 工学部, 助手 (80274182)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードニュートラルネットワーク / 斜面崩壊 / リアルタイム予測 / ニューラルネットワーク / 危険度評価
研究概要

従来の降雨時における斜面の崩壊・未崩壊の判別基準に関する研究の多くは、建設省による土石流の警戒・避難基準雨量設定に代表される崩壊発生の誘因である降雨に関して多く行われている。しかし、これらは降雨観測域に準じた流域単位、地域単位の基準であり一単位内のどの斜面で崩壊が発生するかまでは特定することができない。このように,今までの崩壊予測手法が降雨要因が主体であったのに対して,降雨要因に斜面要因を加味することで個別管理による斜面の崩壊可能性評価手法を提案した.さらに,解析手法として,パターン認識に優れ,非線形性が強い要因の組み合わせ問題に適したニューラルネットワークを導入することで,崩壊発生予測精度の向上を図った.
構築した判別システムではシステムから出力される各斜面ごとの崩壊確信度(V)の数値により崩壊可能性の評価が可能である.すなわち,崩壊確信度(V)が0.5以上で崩壊を示し,1.0に近いほど「崩壊」の可能性が高いことを示し,0.0に近いほど「未崩壊」の可能性が高いことを示す.その結果,過去の崩壊データに対して,堆積岩で70%,火成岩で84%もの崩壊時刻での高い判別率が得られ,1時間前では堆積岩で40%,火成岩で63%の判別(予測)率が得られた.未崩壊降雨では,堆積岩で93%,火成岩で96.5%ののり面で降雨継続中常に未崩壊と判別することが可能であった.また,降雨継続中のリアルタイムでの崩壊・未崩壊判別では雨の降り始めでは未崩壊と正しく判別し崩壊発生1〜2時間前から崩壊と判別し,崩壊発生後には崩壊確信度が低下が見られる.従って,崩壊可能性を事前に予測することが可能であり,崩壊可能性の高い期間を的確に把握する事が可能である.今後、実際の防災管理を考慮した検討が必要である.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 菊池 英明: "ニューラルネットワークによる切土のり面の豪雨時のリアルタイム崩壊予測と予測に用いる降雨要因に関する一考察" 土木学会論文集. (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Hideaki Kikuchi: "The Forecasting System of Cutt-off Slope Collapse Using Neural Network in Heavy Rain" International Symposium on Optimization and Innovative Design. -#173 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 菊池 英明: "ニューラルネットワークを用いた降雨継続中の変成岩地山の切り土の7面におけるリアルタイムの崩壊・未崩壊の予測システムに関する研究" 土木学会論文集. No.574 VI-36. 57-72 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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