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電磁流体力学的カタストロフの理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09780438
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 プラズマ理工学
研究機関広島大学

研究代表者

草野 完也  広島大学, 大学院・先端物質科学研究科, 助教授 (70183796)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードプラズマ / 電磁流体力学 / カタストロフ / 太陽フレア / 不安定性 / 非線形
研究概要

高温プラズマではしばしば、磁気エネルギーが熱および運動エネルギーに突発的に変換される現象が観測される。本研究ではこうした電磁流体力学的カタストロフ過程の物理を、最小エネルギー原理と数値シミュレーションに基づいて研究した。本研究においては、太陽コロナにおける典型的な磁場配位である磁気ループシステムを念頭に置き、太陽表面運動が磁気ヘリシティをシステム内部へ供給する場合の非線形ダイナミクスを計算した。その結果、磁気レイノルズ数の大小によって2つの異なるダイナミクスが発生することが明らかになった。磁気レイノルズ数が小さな場合、供給されたヘリシティは拡散によって失われる定常的な拡散平衡状態が実現する。しかし、磁気レイノルズ数の増加に伴い、拡散平衡状態の磁気ヘリシティも増加するため、磁気ヘリシティが臨界値を越えるとシステムは磁気アーケードモードに対して不安定となる。それゆえ、磁気レイノルズ数が大きな場合、蓄積された磁気ヘリシティは不安定性の結果としての磁気リコネクションを通してシステムの外に放出される。この過程は磁気ヘリシティの供給がある限り続き、ダイナミクスはある種のリミットサイクルを描く。その結果、磁気ループ内部の磁気ヘリシティ量の増加は磁気レイノルズ数の増加と共に飽和してしまう。すなわち、磁気レイノルズ数の大きな高温プラズマでは、間欠的なヘリシティ放出が能動的に生じるため、蓄積できる磁気ヘリシティの容量は有限の値に制限されることがわかった.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] K.Kusano: "Nonlinear Dynamics of Magnetic Buoyancy Instabilities in a Sheared Magnetic Field" Physics of Plasmas. 24. 2582-2589 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 草野完也: "太陽フレアの機構を探る-磁気再結合とエネルギー遷移-" 日本物理学会誌. 1998. 656-662 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 草野完也: "プラズマ計算機シミュレーション入門6.MHDシミュレーションの基礎" プラズマ・核融合学会誌. 74. 1030-1039 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Tetsuya Watanabe: "Observational Plasma Astrophysics: Five Years of Yohkoh and Beyond" Kluwer Academic Publishers, 398 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Alexei A.Pevtsov: "Magnetic Helicity in Space and Laboratory Plasmas" American Geophvsical Union, 298 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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