研究課題/領域番号 |
09780476
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
佐々木 聰 (佐々木 聡) 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助手 (70262110)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 酸性雨 / 硫酸 / 硝酸 / バイオセンサー / 硫酸イオン / 硝酸イオン / 亜硝酸イオン / 亜硫酸イオン |
研究概要 |
本研究においては、バイオセンサーによる雨・河川中の酸性雨成分の計測を行うことを目的とした。本年度は前年度に考案した各種バイオセンサーを用いる実試料測定の際の問題点を検討した。 まず、バイオセンサーの構築を行う上での問題点を考察した。硫酸測定用微生物センサーは、微生物の調整を行うのに数日を要し、また安定した微生物の供給を行うためにはより大規模の培養容器が必要であるとの結果が得られた。さらには、センサーの応答値が安定するためには5回程度標準溶液中での測定を要することもわかった。これらのことから、硫酸測定用微生物センサーを実際の酸性雨測定に応用する場合は、硫酸イオン標準液を搭載した装置系にする必要があると考えられた。亜硝酸イオン測定用センサーで用いている亜硝酸還元酵素は、現在大量発現系が確立しているものの、大規模の容積の培養槽での大量生産は困難であり、むしろ数リットルレベルの培養を繰り返す方が効率的であるとの結論に達した。また、高感鷹の亜硝酸イオン測定は可能であるものの、酵素の安定性についてはまだ問題があり、今後遺伝子工学的手法を用いて酵素の安定性を向上させる工夫が必要であると考えられた。 実際に酸性雨成分の中で測定が急務であると考えられているものは硝酸イオンである。この成分を高感度に測定することが可能な化学センサーは多種開発されており、この様な化学センサーと本研究で開発されたバイオセンサーとを組み合わせることによって総合的な酸性雨の計測が可能になると考えられる。
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