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極微量海藻毒素ポリカバノシドAの絶対立体化学決定を目指した全合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 09780518
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物有機科学
研究機関北海道大学

研究代表者

藤原 憲秀  北海道大学, 大学院・理学研究科, 講師 (20222268)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードポリカバノシドA / 海藻毒素 / 食中毒原因物質 / 全合成研究 / 施光度 / CDスペクトル / 絶対立体化学決定 / クロスカップリング反応 / マクロラクトン化 / 分子内アセタール転位反応 / グリコシル化 / トリエン合成
研究概要

グアム産紅藻カタオゴノリpolycavernosa tsudaiより単離されたポリカバノシドAは食中毒原因物質と推定されている。しかし、天然産生量が極微量かつ安定しないことから、部分的な相対配置が決められたのみで、全体の相対配置および絶対配置は決定されていない。オゴノリの毒化のメカニズムの解明、毒の作用機作の解明のうえで、有機化学的構造決定と人工合成的供給が求められている。本申請者は、ポリ力バノシドAの全合成と全相対配置決定を同時達成を目的とし研究を行っている。平成9年度は、ポリ力バノシドAの全不斉中心が揃い、全合成までトリエン部導入を残す段階まで到達した。
平成10年度は、まず最終段階のトリエン構築を検討した。ジエニル水銀化合物を用いるパラジウム触媒クロスカップリング反応で母体を損なうことなくトリエン構築が可能となり、これにより全合成を達成できた。この立体化学の確定した合成品が天然物との各種NMRスペクトルが一致したことから、天然物の全体の相対構造を確定できた。さらに、合成品が比較的大きな旋光性を示すことから、微量な天然品でも旋光度の測定が可能であることが判った。ポリ力バノシドAを単離した東北大の安元・山下との共同研究によって、旋光度、および円二色性スペクトル(CDスペクトル)が天然品と合成品において一致することが判り、これにより天然物の絶対構造を初めて明らかにすることが出来た。同時に、天然型のポリ力バノシドAの最初の全合成を達成したことになる。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kenshu Fujiwara: "Total Synthesis and Absolute Configuration of Polycavernoside A" Journal of the American Chemical Society. 120・41. 10770-10771 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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