研究課題/領域番号 |
09780553
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
板野 直樹 愛知医科大学, 分子医科学研究所, 助手 (40257712)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ヒアルロン酸 / 合成酵素 / 糖転移酵素 / 細胞外マトリックス / ノックアウトマウス |
研究概要 |
ヒアルロン酸合成酵素1遺伝子欠損マウスによるヒアルロン酸の機能解析 ヒアルロン酸合成酵素1(HAS1)の欠損マウスを用いて、生後及び成体の皮膚組織を外科的に採取し、組織学的に正常マウスの皮膚と比較した。その結果、真皮における組織構築に若干の異常を認めた。現在、創傷治癒との関連において解析を進めている。 正常マウス及び欠損マウスより大腿骨を外科的に採取し、その骨密度を測定した。その結果、欠損マウスで有意な骨密度の低下を認めた。また骨の断層写真の解析から、骨構造の異常を認めた。しかしながら、骨の組織学的解析において、これまでのところ正常マウスとの有意な差は観察されなかった。また欠損マウスより単離した軟骨細胞において、ヒアルロン酸合成の亢進が認められた。この結果は、HAS1欠損マウスにおいて、他のHAS遺伝子による機能代償が生じている可能性を示唆している。 正常マウスとHAS1欠損マウスより皮膚線維芽細胞を単離し、これらの細胞にV-srcとH-ras癌遺伝子を遺伝子導入し、培養系でトランスフォームした細胞株を得た。現在、これらの細胞を用いて、発癌や悪性化におけるヒアルロン酸の機能解析を培養下で解析している。
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