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ロドプシンキナーゼの特異的基質認識を担う構造要因の検索

研究課題

研究課題/領域番号 09780611
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物物理学
研究機関神戸大学

研究代表者

吉川 知志  神戸大学, 医学部, 助手 (90244681)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード光受容体 / 視覚 / 蛋白質リン酸化 / ロドプシン
研究概要

1. タコ口ドプシンキナーゼの自己リン酸化がロドプシンリン酸化反応に及ぼす影響
タコ口ドプシンキナーゼは、内在性の活性化因子であり、かつ基質であるロドプシンの存在、非存在下に関わらず自己をリン酸化しうる。自己リン酸化されるアミノ酸残基はまだ明らかではないが、ウシロドプシンキナーゼの自己リン酸化部位(488Ser、489Thr)に相当するアミノ酸は酸性アミノ酸(493Asp、496Asp)に置換されている。そこで、タコロドプシンキナーゼの自己リン酸化がロドプシンリン酸化反応に及ぼす影響を検討したところ、タコ口ドプシンキナーゼの自己リン酸化前処理によりロドプシンのリン酸化はほぼ半減した。実験で用いた自己リン酸化口ドプシンキナーゼ標品は非リン酸化キナーゼを含むと考えられ、より詳細な解析には自己リン酸化キナーゼだけを単離する必要があるものの、タコ口ドプシンキナーゼの自己リン酸化によりロドプシンのリン酸化、そしておそらく視細胞の光応答が調節されている可能性が示唆された。
2. タコ口ドプシシリン酸化における"high gain phosphorylation"の可能性の検討
ウシ口ドプシンのリン酸化においては、光活性化されたロドプシンの量以上のリン酸化が観察される、いわゆる"high gain phosphorylation"が報告されている。そこで、種々の量比で活性、不活性のタコ口ドプシンを混合した状態でリン酸化量を定量したところ、リン酸化量は活性化されたロドプシンの混合比に比例していた。これは、光活性化されたロドプシンのみがリン酸化を受けうることを示しており、タコ口ドプシンでは"high gain phosphorylation"は起きないと考えられた。この相違が、各ロドプシンキナーゼの性質によるものか、基質であるロドプシンの構造にも関連があるのかについては、さらに検討が必要である。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Satoshi Kikkawa: "A novel rhodopsin kinase in octopus photoreceptor posseses a pleckstrin homology domain and is activated by G protein Pr subunit" Journal of Biological Chemistry. 273(13). 7441-7447 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Satoshi Kikkawa: "A novel rhodopsin kinase in octopus photoreceptor posseses a pleckstrin homology domain and is activated by G protein βγ submitt" Journal of Biological Chemistry. 273(印刷中). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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