研究課題/領域番号 |
09780612
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物物理学
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
花井 亮 立教大学, 理学部, 助教授 (30287916)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | F因子 / 構造生物学 / SopB / サイレンシング / Fプラズミド / 染色体分配 / DNAトポロジー |
研究概要 |
F-プラズミドが宿主大腸菌細胞の分裂に際し1個づつ分配されつ機構を分子生物物理学的に理解するために、この分配機能の中心的役割を果しているSopB蛋白質を核とした多要素DNA-蛋白質複合体における構造と機能の相関を明らかにするのが、本研究の目的である。 1. SopB蛋白質と相互作用する大腸菌構造の同定 SopB蛋白質が内膜分画にあることを初めて明らかにした。可溶化によって、SopB蛋白質に相互作用する蛋白質を検索したところ,33kDaと140kDaのものを見出した。 2. SopB蛋白質の構造と機能 SopB蛋白質を多量に発現しても、結合サイトsopC近傍の遺伝子が抑制の起こらない変異体を12種単離した。変異はC末側2/3に集中していた。さらに、この中から、細胞内での局在の起こらないものを見出した。 3. SopB蛋白質DNAの複合体の結晶化 N末端側の欠くSopB蛋白質とDNA2重鎖21マーとの複合体の結晶化に成功した。 4. SopA蛋白質とSopB蛋白質の相互作用 SopA蛋白質は大量発現されるとそれ自体で染色体DNAを凝集させる作用があることを見出した。SopAのN末側がDNA結合に関与することと、SopAがSopBのC末側ドメインに結合することを見出した。 5. DNAの高次構造 SopB蛋白質の結合によるDNAのトポロジーの変化の理解のため、DNAのトポロジーと粘着末端構造のと関係を明らかにした。
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