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酵母を利用した臭覚、味覚レセプターのクローニング素の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09780637
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 分子生物学
研究機関九州大学

研究代表者

古賀 誠人  九州大学, 理学部, 助手 (60243888)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード匂いレセプター / 酵母 / 信号伝達 / 7回膜貫通型レセプター / G-プロテイン / 臭覚 / 味覚 / レセプター / C.elegans / クローニング / シグナル伝達
研究概要

出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeの接合ホルモンの信号伝達系を利用した匂いレセプターのクローニング系、アッセイ系の開発を目的に実験を行った。
1. diacetylに対する匂いレセプターであることが知られている線虫C.elegansのODR-10と酵母のGαプロテインであるGPA1の融合蛋白質をgpa1の酵母に発現させたところ、この融合蛋白質がGPA1としての活性があることを確認できた。
2. 次にこの酵母にdiacetylを与えたところ、増殖の抑制が認められた。このことから、匂いレセプターと酵母のフェロモン伝達系をつなぐことに成功したと考えられる。ただし、この増殖の阻害は今のところあまり強くはない。これは融合蛋白質が細胞膜上に効率よく発現されていないことが原因かもしれない。酵母の細胞膜へのシグナルペプチドを付加するなどの工夫が必要であろう。また、lacZレポーター等を用いることで、匂いに対する反応をより高感度に,かつ定量的に検出できるようになると考えている。
3. ODR-10と共役すると予想される線虫のGαプロテイン、ODR-3、またはラットの匂いレセプターと共役すると考えられるGolfをgpa1^-の酵母に発現させたが、増殖の回復は見られなかったことから、これらのGαはGPA1の代わりには働かないことがわかった。
匂いに反応する信号伝達系を酵母内に構築するという基本部分には成功していると考えられる。今後、機能的発現の効率化や、アッセイ法の高感度化等を行って実用的な優れた系にして行きたいと考えている。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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