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光合成遺伝子発現に異常をきたした変異体の単離と解析

研究課題

研究課題/領域番号 09780639
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 分子生物学
研究機関静岡県立大学

研究代表者

丹羽 康夫  静岡県立大学, 生活健康科学研究科, 助手 (00222191)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード光合成 / 遺伝子発現 / シロイヌナズナ / 根 / カルス / タギング / 変異体 / 植物 / トランスポゾン
研究概要

光合成は生物の営む唯一の太陽エネルギー獲得二酸化炭素固定反応である.高等植物において,光合成に関与する遺伝子は,光と組織特異性によりその発現が厳密に制御されている.そこで,高等植物のモデル系として最適なシロイヌナズナを材料とし,光合成遺伝子の発現制御機構に異常をきたした変異体を系統的に単離し,解析することによって,光合成遺伝子の発現制御機構を明らかにすることを目的とした.これまでに,光合成遺伝子の発現を容易に検出するために,そのプロモーター領域をレポーター遺伝子と融合したキメラ遺伝子をシロイヌナズナに導入した.その形質転換植物を変異原処理し,通常光合成遺伝子が発現していない組織である根とカルスで,光合成遺伝子が発現するようになった変異体を選抜した.
1. 根において光合成遺伝子が発現するようになった変異体に関してマッピングをおこない,第1染色体中央部の7G6マーカー付近にマップされることがわかった.したがって,先に第4染色体上のCOP9近辺にマップされた変異体とは異なるものであることが明らかとなった.
2. これまでに得られたタイプとは異なり,かつ変異原因遺伝子のクローニングが容易な変異体を単離する目的で,
(1) トウモロコシのAc/Dsトランスポゾン系を利用した,activationタギング法のためのベクターを作成し,既にレポーター遺伝子を導入したシロイヌナズナに再導入することに成功した.今後この形質転換植物を利用して,全染色体をカバーするactivationタギング個体の作出が可能となった.
(2) 根培養法とactivationタギング法を組み合わせることで,高効率にカルスでの目的の変異体を選抜することが可能となり,約50,000カルスについてスクリーニングを行い,光合成遺伝子が発現するようになったと期待される変異体3候補を得ることに成功した.
今後さらに解析をすすめ,これらの原因遺伝子を明らかにする予定である.

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Y.Niwa: "Chromosomal mapping of genes in the RBCS family in Arabidzpsis thaliana" DNA Research. 4. 341-343 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] K.Isono: "Leaf-specifically expressed goss for polypeptides destined for chloroplasts with domains of O^<70> factors of bacterial RNA polymersses in Ambidepsis thaliana" Proc.Natl.Acad.sci.USA. 94. 14948-14953 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] K.Isono: "Evidence for transcriptional regulation of plasted photosynthesis genes in A.thaliana roots" Plant Physiol. 114. 623-630 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Niwa: "Applications of GFP in higher plants" Plant Morphology. 10. 22-29 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] T.Saito: "Expression of a gene for Cyclo philin which contains an Amim-termal ER-tagstry signal" Plant & Cell Physiol.40. 77-87 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 福田裕穂: "植物の細胞を観る実験プロトコール" 秀潤社, 220 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Yasuo Niwa: "Chromosomal Mapping of Genes in the RBCS Family in Arabidapsis thaliana" DNA Research. 4. 341-343 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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