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新しい癌抑制遺伝子の単離

研究課題

研究課題/領域番号 09780657
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関熊本大学

研究代表者

立石 智  熊本大学, 医学部, 助手 (00227109)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード癌抑制遺伝子 / 細胞周期 / アポトーシス / ジェノミック / クローニング
研究概要

私はこれまでチャイニーズハムスター培養細胞を用いて、細胞周期のチェックポイント機構に異常を示す変異株を分離してきた。これらの変異株の原因遺伝子の構造と機能を知ることができれば、チェックポイント機構について重要な知見が得られると考え、変異株の原因遺伝子のジェノミックDNAクローニングを行った。
ヒト由来のジェノミックDNAを変異株細胞に導入した後、低血清条件下でヌクレオチドアナログに耐性となった細胞(一次トランスフォーマント)を単離した。その細胞から全DNAを回収し、再び最初の変異株に導入し、ヌクレオチドアナログ耐性となった二次トランスフォーマントを単離した。二次トランスフォーマント由来の全DNAを用いてAlu-PCRを行い、ヒトゲノムDNAの一部を得た。そのDNAの配列を調べた結果、データベース上で既知のゲノム配列と1.1kbpほぼ完全に一致した。またこのDNAはほぼすべての一次、及び二次トランスフォーマントに存在していたことから、原因遺伝子を含むジェノミックDNAであると推定された。上記のDNA断片に対応するBACジェノミッククローンを3株単離した。得られたBACクローンを変異株に導入し、無血清条件でのヌクレオチド耐性を調べることにより、これらが原因遺伝子を含むジェノミッククローンであるかどうか調査している。
また得られたゲノム配列を遺伝子予測プログラムを用いて、cDNA予測を行った結果、この配列の近傍に数kbの遺伝子が存在することが予測された。更にこの予測された遺伝子は新規の遺伝子であり、既知の癌抑制遺伝子と一部相同性を示し、cDNAとして実在することがわかった。現在、この遺伝子の全長をcDNAライブラリーからクローニングしている。またこの遺伝子は癌抑制遺伝子と一部相同性を示すことから、癌抑制遺伝子であるかどうかについても調査する方向である。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.Tateishi & M.Yamaizumi: "Cell cycle control is aberrant in Chinese hamster ovary cell mutants exhibiting a poptosis after serum deprivation" Somatic Cell and Molecular Genetics. 23・5. 313-323 (1997)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] S.Tateishi & M.Yamaizumi: "Cell cycle control is aberrant in Chinese hamster ovary cell mutants exhibiting apoptosis after serum deprivation" Somatic Cell and Molecular Genetics. 23・5. 313-323 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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