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細胞分化とアポトーシスを制御する細胞内情報伝達経路の解析

研究課題

研究課題/領域番号 09780668
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関(財)癌研究会

研究代表者

八尾 良司  癌研究会, 癌研究所細胞生物部, 研究員 (80291095)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードアポトーシス / Pl3-kinase / Akt / GSK-3β / β-カテニン
研究概要

これまでに本研究では受容体チロシンキナーゼの活性化によるアポトーシスの抑制にはPI3-kinaseおよびその下流分子であるAktセリンスレオニンキナーゼが重要な役割を果たしていることを示してきた。さらにBadのAktによるリン酸化はこのアポトーシス抑制機構の重要なステップであることも示されている。一方Aktの基質としてWntシグナルの構成分子であるGSK-3βが同定されている。GSK-3βは、β-カテニンをリン酸化することによりその分解を促進することが知られているので、β-カテニンのアポトーシス制御における役割を検討した。
野生型β-カテニン遺伝子およびそのGSK-3βによるリン酸化部位に変異を導入した活性型β-カテニン遺伝子さらに核移行シグナルを導入した核移行活性型β-カテニン遺伝子を用い、それぞれの遺伝子を我々の樹立した子宮頚癌由来細胞株に導入し一過性に発現させたところ、アポトーシスに特徴的な染色体凝集像が観察された。またコロニーフォーメーションアッセイにおいては、顕著なコロニー形成率の低下が見られた。これらの結果は、β-カテニンの高発現によりアポトーシスが誘導されることを示している。さらにその活性は、核移行活性型、活性型、野生型の順で高かったことから、GSK-3βにより制御される活性と核への移行がβ-カテニンのアポトーシス誘導に重要であることが示唆される。
現在β-カテニンにより活性が制御されているTCF/lef転写因子のアポトーシス誘導活性への関与を検討している。またAktによるアポトーシス防止機構にはBadが関与していることから、Badとβ-カテニンによるアポトーシス誘導との関係も興味深い問題である。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] R.Yao, H.Osada: "Induction of neurite outgrowth in PC12 cells by gamma-lactam-related compounds via Ras-MAP kinase signalingpathway independent mechanism." Exp.Cell.Res.234. 233-239 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] R.Yao, M.Yoshihara et al.: "Specific activation of a c-Jun NH2-terminal kinase isoform and induction of neurite outgrowth in PC-12 cells by staurosporine." J.Biol.Chem.272. 18261-18266 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] UG.Lopes, R.Yao et al.: "p53-dependent induction of apoptosis by proteasome inhibitors." J.Biol.Chem.272. 12893-12896 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] H.Dudek, R.Yao et al.: "Regulation of neuronal survival by the serine-threonine kinase Akt." Science. 275. 661-665 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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