研究課題/領域番号 |
09780680
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
吉田 尚弘 京都大学, 医学研究科, 助手 (20281090)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 色素細胞 / C-Kit / トランスジェニックマウス / E-カドヘリン / 毛包 / 表皮基底層 |
研究概要 |
表皮基底層および毛包内ではそれぞれ異なる生存、分化機構を呈すると思われる色素細胞の、それぞれの生存場所での違いを明らかにするために次の実験を行った. 1. 胎仔組織内を移動中の色素細胞が表皮基底層、および毛包内へ侵入、定着する前後でそれぞれの分化段階に差があるのかどうかについて、表皮基底細胞や毛包の細胞が発現する分子との相互関係を持つ分子の発現についてフローサイトメトリーを用いて解析した. 2. 色素細胞生存因子の一つとして知られているSCFを表皮基底層でのみ発現するトランスジェニックマウスを作製し、これと突然変異により膜型のSCFを欠損するが分泌型のSCFを発現するSld/Sldミュータントマウスを掛け合わせることにより、毛包でのみ膜型SCF発現のないマウスを作製した. それぞれについて以下の結果を得た. 1. 色素細胞は表皮侵入直前に表皮基底細胞が発現する接着因子E-カドヘリンを発現し、侵入後は毛包への移動に前後して、毛包の表皮細胞が発現するP-カドヘリンを発現するようになり、E-カドヘリンの発現量は下がった.E-カドヘリンを発現していながら表皮に侵入しなかった真皮内の色素細胞はE-カドヘリンを発現しなくなった。 2. Sld/Sldトランスジェニックマウスでは膜型SCFの存在する表皮基底層には色素細胞の定着、生存が認められたが、分泌型のみしか存在しない毛包内では色素細胞の生存が確認できなかった。 以上の結果より、色素細胞はその生存の場所により明らかに異なる分化状態にあると考えられるものの、そのどちらにおいても膜型SCFがその生存に重要であることがわかった。しかしながらc-kitの機能を阻害しても生存する幹細胞の生存因子については明らかにできなかった。
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