研究課題/領域番号 |
09780683
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
檜枝 洋記 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30243132)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 器官形成 / 形態形成 / 細胞接着 / ラミニン-5 / インテグリン / 毛包 / 唾液腺 / 上皮-間充織相互作用 / 上皮構築 / カテニン |
研究概要 |
(1)インテグリンβ4およびその細胞質側ドメインに結合しているHD1が唾液腺上皮全体にわたってその基底側領域に発現しているのに対して、インテグリンβ4リガンドであるラミニン-5は細胞塊を形成しているロビュールでは消失していることを明らかにした。一方、単層上皮シートである肺上皮ではラミニン-5は発現しているのに対して、インテグリンβ4およびHD1は発現していないかった。しかし、11日目の肺上皮を唾液腺間充織と共に培養するとその上皮は多層化しラミニン-5の発現が抑制されることを明らかにした、また、その上皮では基底膜が一部崩壊していることも見出した。一方、15日目の肺上皮を同様に培養しても、上皮は単層シートのままでラミニン-5の発現および基底膜構造も維持されていた。これに対して、唾液腺間充織は11日目および15日目の両方の肺上皮におけるインテグリンβ4およびHD1の発現を誘導することが明らかになった。これらのことから,唾液腺間充織はラミニン5-インテグリンβ4接着システムを制御できること、ラミニン-5の発現抑制によって上皮細胞が基底膜から離脱し、それによって多層性細胞塊が形成されることが示唆された。 (2)ラミニン5-インテグリンβ4接着システムの制御は毛包形成の初期過程でも起きていることを明らかにした。ただし、この場合は、ラミニン-5ではなくインテグリンβ4およびHD1の発現が抑制されることを見出した。また、インテグリンβ4およびHD1の発現が抑制されている上皮領域ではへミデスモソームの形成が抑制されていることも明らかになった。毛包や唾液腺の形態形成初期では細胞間接着システムが抑制されているというこれまでの研究成果と合わせると、細胞-基底膜間接着システムを含めた細胞接着システム全体のダイナミックな制御はいくつかの器官形成初期過程に共通していることが示された。 以上の研究成果については論文を投稿中である。
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