研究課題/領域番号 |
09780706
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経解剖学・神経病理学
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研究機関 | 福井医科大学 (1998) 大阪市立大学 (1997) |
研究代表者 |
佐藤 真 福井医科大学, 医学部, 教授 (10222019)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 皮質橋路 / トポグラフィー / ラット / ディフェレンシャル・ディスプレイ / クローニング / 橋核 / 橋 / トポグラフィ / シナプス形成 / 濃度勾配 / 回路形成 |
研究概要 |
本研究は、大脳皮質から橋にのびるいわゆる皮質橋路に着目し(皮質橋路は大脳皮質と橋核の間にトポグラフィカルな結合があり、ラットの例では大脳皮質前頭葉から橋核外側部に、視覚野から橋核内側部に投射することが報告されている)その回路形成のメカニズムを探る目的で開始した。その結果、我々は、differential display法を用い、橋核外側部に強く発現する分子の遺伝子断片ならびに内側部に強く発現する遺伝子断片を得た。そこで、本遺伝子群がトポグラフィカルな結合に関与する可能性を考え、まずこれら遺伝子群の全長をクローニングし、その機能を解析することを計画した。 これらの遺伝子のうち、一方は全長に近い遺伝子を得ることができた(#1)が、もう一方(#2)はいまだ全長を得ることができておらず、現在でも全長取得に向け実験を行っている。#1に関しては、その一部分に対応するペプチドを合成し、抗ペプチドポリクローナル抗体の作成を試みたが、残念ながら、得られた抗体群の特異性は低く、免疫組織化学的に使用に耐えうるちのは現在でも得られていない。今後、#1に関し、さらに抗体の作成、得られたクローンのシークエンスの再チェック、発現部位の再確認を行うとともに、#2に関しては全長の取得を目指し、クローニングの作業を続ける予定である。ただ、#2に関しては発現が、脳神経系内では発生期の橋に比較的限定されており、効率の良いcDNAライブラリーが得られておらず、その点が実験の障害となっている。今後、神経系以外における発現を検討し、効率のよいライブラリーの構築を行い実験を進める予定である。
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