研究課題/領域番号 |
09832011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
咀嚼
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研究機関 | 昭和女子大学 |
研究代表者 |
永田 由美子 昭和女子大学, 生活科学部, 助教授 (60054152)
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研究分担者 |
福場 博保 昭和女子大学, 生活科学部, 教授 (80017219)
木村 修一 昭和女子大学, 生活科学部, 教授 (70005586)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 咀嚼 / エネルギー消費量 / 心拍数 / 腋窩温 / 鼓膜温 / 米飯 / 熱放散 / 体熱産生 / テクスチャー / 脳総動脈血流速・量 / 腋下温度 / 鼓膜温度(直腸) / 呼吸商 |
研究概要 |
第I章 “咀嚼すること"の評価として。種々の食べ物を咀嚼した時の心拍数とエネルギー消費量に及ぼす影響について検討した。被験者は20歳代の健康な女子10名であった。検査食として、硬さが異なる食品と同一素材で調理法が異なる食べ物を3回咀嚼させて、咀嚼前と咀嚼中の心拍数とエネルギー消費量および咀嚼後30分までの腋窩温度を測定した。 この結果から、硬さが異なる食品と同一素材で調理法が異なる食べ物とは共に心拍数やエネルギー消費量は上昇したが、硬さが異なる食品間に有意の差は見られなかった。 しかし、腋窩温は経時的に上昇して硬い食べ物を咀嚼した時ほど高い値で変動する傾向にあったことから、時間をかけて充分に咀嚼することの有用性が示唆された。 第2章 食餌誘発性体熱産生を表す鼓膜温や熱放散をを表す腋窩温および呼吸比の結果では普通に炊いた米飯を充分に咀嚼することがエネルギー消費量を高めるのに効果があることが示唆された。しかし、目的によっては、例えば、熱産生を抑えて、熱放散を高く、糖質からのエネルギーへの転換を求める必要がある場合は硬く炊いた米飯を咀嚼することが有効であることも見出した。本研究から得た知見は食べ物をよく噛まないで丸飲みすることはエネルギー消費量の点からも望ましくないことを示唆されたことである。
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