研究課題/領域番号 |
09833003
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
光生物学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
藤堂 剛 京都大学, 放射線生物研究センター (90163948)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | DNA修復 / 紫外線損傷 / (6-4)光回復酵素 / クリプトクローム / CRY / 青色光受容体 / サーカディアン・リズム / 光回復酵素 |
研究概要 |
紫外線による主なDNA損傷としでピリミヂンダイマーと(6-4)光産物が知られている。(6-4)光産物の突然変異誘発能はピリミヂンダイマーに比べ格段に強く、生成量は少ないものの、紫外線の生物影響を考えるうえで重要な損傷であると考えられている。生物が紫外線によるDNA損傷を修復する機構の一つに光回復がある。光回復は、可視光のエネルギーを利用して紫外線損傷を修復するもので、間違いが無いうえに効率が良く優れたDNA修復機構である。バクテリアから有袋類まで幅広くその存在が知られている。光回復により修復されるのはピリミヂンダイマーのみであると信じられてきたが、我々は(6-4)光産物に特異的に働く光回復酵素がショウジョウバエ細胞に存在する事を世界に先駆けて見い出し、その遺伝子を単離した。更に脊椎動物であるXenopusからも同様の活性を持つ遺伝子を単離すると同時にヒトからもそっくりのアミノ酸配列を持つ遺伝子を単離し、この酵素遺伝子が現存生物に幅広く分布している事、さらにピリミジンダイマー光回復酵素、植物のblue light photoreceptor等とともに青色光を利用する蛋白としておおきな蛋白ファミリーを形成していることをあきらかにしていた。 本年度は、更にこのファミリーのメンバーで光回復酵素活性は持たず、青色光受容体(CRY)として機能していると考えられる遺伝子をショウジョウバエから単離し、この遺伝子の生体での機能を解析した。この遺伝子を高発現するトランスジェニックハエの行動解析から、この遺伝子はサーカディアンリズムの光受容体として働いていることが明らかになった。
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