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細胞老化における変性ミトコンドリアの出現とその機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09835001
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 老化(加齢)
研究機関秋田大学 (1998)
千葉大学 (1997)

研究代表者

村野 俊一  秋田大学, 医学部, 助教授 (50231634)

研究分担者 武城 英明  千葉大学, 医学部, 助手 (80291300)
森崎 伸尋 (森崎 信尋)  千葉大学, 医学部, 講師 (40174411)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード細胞老化 / Werner症候群 / 培養皮膚線維芽細胞 / ミトコンドリア / 酸化傷害 / 抗酸化剤 / 中膜平滑筋細胞 / TIG103細胞
研究概要

線維芽細胞には定められた分裂能のポテンシャルがあり,継代によりそれが減少する。このポテンシャルを細胞寿命と呼び,減少の過程を細胞(継代)老化と呼ぶ。一方ミトコンドリアは細胞の呼吸機能を担い、生命維持に不可欠の細胞小器官である。ミトコンドリアはその機能上直接酸素にされされることで過酸化による老化促進のターゲットとして重要視されている。ミトコンドリアは独自の環状DNAの遺伝子を有しており,細胞のゲノムとは別個の複製、転写を行う。ミトコンドリアの遺伝子はヒストンによるDNAの保護作用がなく、またDNAの傷害に対する修復系を持たないことでゲノムの遺伝子に比べて遺伝子の傷害が蓄積しやすいとされる。本研究では先に単離したヒトミトコンドリアM1のシークエンスの一部をプローブとしてNorthern analysisによりミトコンドリアの細胞老化および遺伝性早老症であるWerner症候群の細胞におけるミトコンドリア遺伝子発現の変化を観察した。その結果、継代老化とWerner症候群の細胞でともにその発現が低下していることが見い出された。さらに、電子顕微鏡による形態学的な検討では継代老化により細長く、内部の透過性の低い、cristae構造が消失したミトコンドリアの増加が見い出された。ミトコンドリアのこの形態学的変化は早期の分裂能喪失の原因がヘリカーゼ遺伝子の欠損に由来するWerner症候群の細胞では認められず、基本的には分裂回数を重ねることにより起きるものと考えられた。ミトコンドリアゲノムの発現の低下とこの形態学的変化との関係についてはさらなる検討が必要である。

報告書

(3件)
  • 1998 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 村野俊一: "早発老化と遺伝子" Geriatric Medicone. 35・10. 1314-1318 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 村野俊一: "早老症候群" 臨床看護. 23・13. 2145-2150 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 村野俊一: "細胞のエイジングと遺伝子発現" 現代医療. 30・2. 443-448 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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