研究課題/領域番号 |
09835002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
老化(加齢)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小山 文隆 東京大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (40194641)
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研究分担者 |
井原 康夫 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60114386)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1997年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / tau / lysosome / クロロキンミオパチー |
研究概要 |
Tauはアルツハイマー病(AD)に特徴的なPHFの主成分である。PHFの形成は痴呆と相関することから、その形成機序の理解はADの解明につながる。 1. クロロキンミオパチーの解析 クロロキンミオパチー(chloroquine myopathy;CM)では筋細胞内にtauが蓄積する。AD脳におけるPHF形成の手がかりを得るため、CMにおけるtauの蓄積機構を詳細に調べた。tau mRNAは初期のCM組織で一過的に過剰発現し、その後定常レベルに戻った。他方、tauのタンパク量はCM初期には増加せず、後期の約56日をピークに徐々に増加した。Lysosomeでの分解が証明されているβ-amyloid protein presursor(APP)のmRNAレベル、APP分子全体およびC末端断片の動態はtauのそれらと類似していた。CMにはrimmed vacuoleが特徴的に認められる。このrimmed vacuoleにはtauの特異的抗体であるtau1とC5の免疫反応性が認められ、lysosomeのマーカー酵素のacid phosphataseの局在と一致した。さらにC5を用いた免疫電顕ではCMのrimmed vacuole内のamorphous materialにtauが存在することが分かった。これらのことはtauが筋肉内ではlysosomeで分解される可能性を強く示唆する。 2. Tau transgenic ratの確立と肝臓での解析 Tauがlysosome経路で分解されるかどうかを肝臓で検討した。肝臓でのtauの発現レベルは低いので、ニワトリβ-actin promoter制御下でtauを肝臓で発現するtransgenic ratを作成した。システインプロテアーゼインヒビターであるleupeptinをこのratの腹腔内に投与し、autophagolysosomeを分画し、tauが存在するかどうかを調べた。Leupeptin処理しないとtauは認められないが、leupeptin処理をするとtauのシグナルが認められた。この結果は、肝臓においてもtauはlysosome経路で分解される可能性を強く示唆する。 3. tauのlysosome代謝経路に関与するreceptorの検索 Rat脳よりtauと結合するlysosome膜蛋白質(receptor)の検索を行った。Lysosome蛋白質をSDS-電気泳動で分離し、ニトロセルロース膜上に固定し、tauを上層し、結合したtauを特異抗体を用いて検出した。その結果、130、100、76 kDaの蛋白質が tau と結合することが分かった。また、l% Triton X-100でlysosome膜を可溶化し、tauを固定したカラムに供し、結合する蛋白質を分離した。N末端アミノ酸配列より、MP-50(glutamate dehydrogenase)を同定した。
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