研究課題/領域番号 |
09838005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性工学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
原田 昭 筑波大学, 芸術学系, 教授 (70114121)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 遠隔鑑賞 / 感性評価 / 感性情報 / ネットワークドロボット / 鑑賞ロボット / 比喩 / 認知プロセス / 画像認知 / 感性工学 / インタラクティブ / ネットワークアンケート / ネットワークロボット |
研究概要 |
平成10年度は、ビデオカメラを搭載した遠隔操作ロボットをインターネットにつなぎ、美術・デザイン作品などの実作品を遠隔地から鑑賞する実験を行った。これにより、アメリカからの遠隔地よりインターネットを通して筑波に配置した鑑賞ロボットを操作制御する事が実証的に検証された。この研究成果を、1998年9月開催の7th IEEE Conference on Robot&Human Communicationにおいて発表した。更に、作品鑑賞態度モデルの構築については、画像認識の方法がイメージを言語によって認識する方法に依存しているということについて詳細に分析する。実験は原画像16種×7エフェクト=112種類の画像情報を33名め被験者に観察させてその観察結果からイメージ語を入力してもらい、ネットワークサーバに自動記録するという方法を採った。画像から被験者が連想したイメージ語データを集計し、それぞれの画像とイメージ語との対を文学表現で一般的な4つの比喩構造である1.対象、2媒体、3.根拠、4.情動のいずれに属するかを照合し、そのデータを用いて多変量解析した結果、以下のような5タイプの作品鑑賞態度モデルが得られた。 グループ1:対象刺激から「根拠」を連想して仮説的推論を行うタイプ グループ2:対象刺激から「感情表現」をするタイプ グループ3:対象刺激から「媒体」を連想して論理的帰結を導くタイプ グループ4:対象刺激を見たままの「対象」として表現するタイプ グループ5:上記のタイプを包括した態度を示すタイプ このことから、すべての人が同一の形態画像から同一の認知プロセスを経て思考したり、感性的な判断を下しているのではなく、人によって様々な認知プロセスを採用していることになる。この研究成果は、1998年10月開催の第3回アジアデザイン会議で公開された。
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