研究課題/領域番号 |
09838008
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性工学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
青木 弘行 千葉大学, 工学部, 教授 (20009757)
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研究分担者 |
鈴木 邁 千葉工業大学, 教授 (90009225)
寺内 文雄 千葉大学, 工学部, 助手 (30261887)
久保 光徳 千葉大学, 工学部, 助教授 (60214996)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 人体 / 運動機能障害 / 振動応答 / 感性工学 / 有限要素法 / 振動モデル / デザイン |
研究概要 |
人体の振動特性を物理的に扱った研究は過去に多くの例を見ることができるが、それらのほとんどが、人体の振動伝達特性に代表される物理的特性のみを取り扱ったものである。その中では、振動伝達率を低減することが人の快適性向上につながるとする前提で検討が行われているようである。しかしながら、実際の振動環境にさらされた人の感覚というのものはそれほど単純なものではないように思われる。人を総合的に構成する特性を、仮に物理的特性に加えて生理的特性、そして心理学的特性の三特性と定義すると、少なくとも振動伝達特性のみを扱うことよりは振動環境下の人を扱えることになるものと考える。そこで本研究では、人体の振動特性を研究対象とするのではなく人の総合的な振動特性、つまり物理特性のみでなく生理的特性と心理学的特性とを研究対象とした。また、ケーススタディーとして自動車に搭乗時の人が受ける振動環境を取り上げ、その環境下における人の振動特性を振動実験とその実験データから得られる振動伝達関数と生理および心理反応の相関関係を示す重回帰式をベースとして、二次元の数値的人振動モデルを構築した。この振動モデルを用いることで、自動車搭乗時には限定されるが任意の振動環境に対する人の物理的、生理的そして心理的特性を予測することを可能となる。本研究は、1)垂直正弦波加振下における人体の振動伝達の測定、2)垂直正弦波加振下における人の生理反応の測定、3)垂直正弦波加振下における心理反応の測定、4)重回帰分析に従った振動伝達特性と生理反応と心理反応との相関関係の定式化、5)ラグランジュの運動方程式による人の振動モデルの構築、6)有限要素法に従った総合的な人の振動モデルの構築の検討内容に従って実施した。以上のプロセスを通して総合的な人の振動特性をシミュレートする数値モデルの可能性とその価値を確認することができた。
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