研究課題/領域番号 |
09838029
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性工学
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
渡辺 富夫 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (30167150)
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研究分担者 |
黒田 勉 岡山県立大学, 情報工学部, 助手 (60264909)
大久保 雅史 岡山県立大学, 情報工学部, 助教授 (10233074)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | ヒューマンインタフェース / ヒューマンインタラクション / 引き込み / 身体性 / コミュニケーション / ノンバーバル / HCI / 人間工学 |
研究概要 |
1. 身体的バーチャルコミュニケーションシステム 身体的コミュニケーションの合成的解析のためのバーチャルコミュニケーションシステムのコンセプトを提案し、そのプロトタイプを開発してシステムの有効性を示した。本システムは、対話者のノンバーバル情報と生体情報に基づいて対話者の化身であるバーチャルアクター(VA)のノンバーバル行動を生成し、仮想の対話場面で自己を含めた対話者相互のVAのインタラクションを観察しながら、コミュニケーションできるシステムである。コミュニケーション実験の結果、対話での自己と他者のインタラクションがわかる場面が好まれるとともに、対話者の呼吸の引き込み現象の存在が確認され、本システムによる新たなコミュニケーション場の伝達の可能性が示された。本システムを用いれば、対話者は対話の観察者であると同時に対話情報の操作者にもなり、自己中心的に場所を捉え、また場所から自己を位置づける内的観点に立った実験系を組むことが可能である。 2. 身体的インタラクションロボット 電子メディアに対して実体のある物理メディアとしてのロボットに着目して、インタラクションロボットによる身体的コミュニケーションシステムのコンセプトを提案した。さらに、コミュニケーションにおける引き込みモデルとして話し手の音声に基づく聞き手の身体反応モデルと発話音声に基づく話し手の身体動作モデルを提案し、発話音声に基づいて身体全体で反応するインタラクションロボットのプロトタイプを開発して、身体全体でインタラクションすることの有効性を示した。 これら身体的コミュニケーションシステムは、対話者が仮想空間あるいは実空間を共有することで、引き込みにより対話者相互の身体性が共有できるシステムであり、各種ヒューマンコミュニケーションの解析・理解は勿論のこと、今後のメディア技術・情報通信技術の基盤になるものである。
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