研究課題/領域番号 |
09838031
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性工学
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
鈴木 邁 (鈴木 遭) 千葉工業大学, 工学部, 教授 (90009225)
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研究分担者 |
久保 光徳 千葉大学, 工学部, 助教授 (60214996)
井村 五郎 千葉工業大学, 工学部, 助教授 (50009552)
上原 勝 千葉工業大学, 工学部, 教授 (30016745)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 感性評価 / テクスチャー / 視覚イメージ / ニューラルネット / 材料選定システム |
研究概要 |
本研究は、感性の中の一つである視覚的感性と、使用者側の重要な製品評価基準となる材料表面テクスチャーとの関係を解明し、この関係を数値的に再現するテクスチャー画像生成システムの構築と、このテクスチャーを実現する材料の選択システムの構築を目標としている。 ケーススタディとして、事務用椅子の張地を取り上げ、そのテクスチャーの画像生成パラメーターである張り布地の構成要素となる[組織(織り)]、[糸の太さ]、[経糸の色]、[糸密度(織り幅中の縦糸の本数)]、[緯糸の色]、[緯密度]の6項目と、視覚イメージを構成する各要素、すなわち[方向性]、[一様性]、[細かさ]、[凹凸]、[規則性]、[明暗]、[硬度感]、[温冷感]、[地味さ]等の20形容詞対との関係に対する検討を、椅子用張地26種類に対する官能評価実験において実施した。 また、画像生成システムの可能性について検討するために、上記の官能評価実験により得た視覚イメージプロフィルデーターに対して因子分析を行ない、張地に対する視覚イメージ構造を解明すると共に、数量化1類に従って、張地構成要素とこの視覚イメージ構造との定量的関係を明らかにした。 本研究では、張地構成要素の抽出は、織物の生成過程において使用される品質決定用の織り規格書と、専門家のヒヤリングにより検討し決定した。上記の検討により、本張地に対する視覚イメージ構造は[親近感]、[重厚感]、[有機性]、[平滑感]、[高級感]、[単調性]の6因子によって構成されており、これらの因子が張地構成要素の特性変化に敏感に影響されていることを明らかにした。さらに、現在これらの知見をふまえて、すべての張地の因子得点と構成要素との関係をニューラルネットワークにしたがってモデル化し、任意の因子より推論される構成要素から再現されるテクスチャー画像に対する検討を行い、材料選定システムのベースとなる画像生成パラメーターの定義を行なっている。
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