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伊豆諸島産介形虫ミオドコーパ類の自然史

研究課題

研究課題/領域番号 09839012
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 自然史科学
研究機関静岡大学

研究代表者

阿部 勝巳  静岡大学, 理学部, 助教授 (80151091)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワード介形虫 / ミオドコーパ / 生物地理 / 色多型 / 種分化 / 自然史 / ミオドコ-パ
研究概要

1. 伊豆半島および伊豆諸島の沿岸およそ35地点からミオドコーパ類を採集した,あわせて10種以上が同定され,そのうち半数以上が未記載種である(本年度に購入したビデオカメラのために観察の効率と精度が飛躍的に向上した).
2. 神津島では卵/胚に色多型を発見した.ミオドコーパ類の卵/胚は通常は褐色であるが,それ以外に鮮やかな赤,緑,黄色等々の色を呈する個体がかなりの頻度で採集された.この色多型を示す個体は,卵/胚の色の他には通常の個体と興なる形質が何ら認められなかった.
3. 生物地理学的観点から興味深いのは,大島を境に南北でミオドコーパ群集の組成が異なることである(たとえは発光種は大島以南には採集されなかった).
4. ところで今回見つかった色多型ときわめて類似した現象が北海道の魚類(ハタハタ)でも発見されている(北海道新間の報道).ともにこれまでには報告例のないものであり,2例間に関連があるのかどうかが注目される(分類群はきわめて遠いが,同じ海洋環境に生息するという意味では関連を即座に否定することはできないと考えている).この現象がエル・ニーニョ現象あるいはまた環境ホルモンによる汚染等と結びつくかどうかはまだ分からないが,そうした可能性も視野に入れつつ,次年度以降は種と地域をしぼって,伊豆半島形成の地史学的背景の上にミオドコーパ類の種分化の過程を理解するべく研究調査を続けていくつもりである.
上記をふまえ,神津島で発見されたミオドコーパの色多型現象について,各色タイプの産出頻度等の調査を行っていた様であるが阿部教官は,10,8,21交通事故により死亡,研究は廃止された.(11,1,14廃止)

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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