研究課題/領域番号 |
09839025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然史科学
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
山崎 柄根 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (90008714)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | キリギリス類 / 種分化 / 直*類の分析 / 日本列島 / 発音 / 直翅類の分類 / 直翅類 / 分類 |
研究概要 |
日本列島に広く分布するササキリ属は、太平洋地域、東南アジアに広く分布する同属のものと関連する。この属はいくつかの亜属に分けられているが、この亜属の取り扱いは非常に難しい。そこでここでは亜属を考えないで、日本列島に分布する本属の種について検討した。ササキリ属はよく知られているものは7種あるが、このほかにさらに7種がいることがわかった。このうち1種は新種であると判断されたので、これまでに知られた種と形態から比較してみたところ、太平洋に広くみられる種に近いが、いくつかの重要な点で異なることがわかった。このためややくわしくこの種について記述した。 ついで、日本列島のササキリ類はお互いにどのような関係にあるのか、形態と列島への侵入ルートなどを検討して考察した。Conocephalus melasのように、完全に東南アジア系統のものが見られたり、C.dorsalisのように北から北海道へ侵入してきたものもあとづけることができた。 一方、狭義のキリギリス類の日本列島に広くみられるので、これをとりあげて、この類の発音から、どの程度類縁が調べられ得るか、検討してみた。材料として、北海道のG.ussuriensis、本州のG.buergeri、中国のG.gratiosaとG.sp.を選んだ。発音特性からみて、本州のものは、中国のG.sp.に近く、同じ中国のG.gratiosaはかなり異なる特性をもつことがわかり、日本に普通に見られる種はG.sp.の系統であることが分かった。また北海道のG.ussuriensisは発音からみて、本州のものとはこれもやや異なるが、類似している部分もあることがわかった。
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