研究課題/領域番号 |
09839030
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然史科学
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
近 雅博 滋賀県立大学, 環境科学部, 助教授 (00211912)
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研究分担者 |
荒谷 邦雄 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助教授 (10263138)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1997年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 系統解析 / コガネムシ上科 / PAVP / COI / 16S rRNA / クロツヤムシ科 / クワガタムシ科 / コガネムシ科 / 進化 / Scarabaeidae / Passalidae / Lucanidae / ミトコンドリアDNA / 生息場所 / 形態 / Scarabaeoidea / COII |
研究概要 |
コガネムシ上科のクワガタムシ科、クロツヤムシ科、マンマルコガネ科、ムネアカセンチコガネ科、アツバコガネ科、アカマダラセンチコガネ科、マグソコガネ科、ダイコクコガネ科の検索表を作成し、それぞれの科の形態学的特徴について解説し図示した。 ツツクロツヤムシ亜科(クロツヤムシ科)の5属、Aulacocyclus、Taeniocerus、Comacupes、Ceracupes、Cylindrocaulus、の20種と外群のクロツヤムシ亜科の5種について、32の形態形質にもとづく系統解析をPAUPをつかっておこなった。その結果、ツツクロツヤムシ亜科の単系統性が高いブートストラップ確率で支持された。またCeracupesとCylindrocaulusの単系統性も高い確率で支持された。ツツクロツヤムシ亜科5属の系統関係は次のように推定された:((Aulacocyclus+Taeniocerus)Comacupes)Ceracupes)Cylindrocaulus)。一方、ミトコンドリアのCOI遺伝子の約400塩基対にもとづく系統解析の結果は次のようなパターンを示した:((Aulacocyclus+Taeniocerus)Comacupes)Ceracupes)Cylindrocaulus)。より信頼性の高い結果をえるために、より長い塩基配列にもとづくさらなる系統解析が望まれる。 以上に加えて、ミトコンドリアの16S rRNAの約480塩基対をコガネムシ上科の代表的な科である、クロツヤムシ科、クワガタムシ科、コガネムシ科について決定した。それにもとづく塩基置換率はクワガタムシ科・クロツヤムシ科、クワガタムシ科・コガネムシ科、クロツヤムシ科・コガネムシ科の間でそれぞれ26.9-40.2%、22.2-31.2%そして28.5%となった。
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