研究課題/領域番号 |
09839034
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
自然史科学
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
山形 秀夫 東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (20023468)
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研究分担者 |
志賀 靖弘 東京薬科大学, 生命科学部, 助手 (00277253)
時下 進一 東京薬科大学, 生命科学部, 助手 (60266898)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ミジンコ / ヘモグロビン / 低酸素応答 / 形態形成遺伝子 / 胚発生 / 分子進化 / 形態形成 / ホメオボックス / 遺伝子解析 / 形態多様性 |
研究概要 |
ミジンコ類を材料として、その進化と形態多様性に関して以下の解析を行った。 1.オオミジンコからヘモグロビンを精製し、変性二次元電気泳動により解析し、少なくとも6種類のヘモグロビン鎖の存在を明らかにした。また6種類のヘモグロビン鎖のN末端アミノ酸配列を解析し、これらの構造遺伝子が少なくとも4つ存在することを明らかにした。さらにこれらのヘモグロビン鎖の発現が酸素濃度の低下に応答して、それぞれ異なる度合いで促進されることを見いだした。新たに3種類のヘモグロビン鎖cDNAを単離して塩基配列を決定した。また4つの遺伝子が構成するクラスターの最上流約2kbを除く全塩基配列を決定した。哺乳類細胞においてHIF1αとヘテロダイマーを形成し、低酸素応答遺伝子の発現誘導を行う転写因子ArntのcDNAをオオミジンコから新たに単離し、その全塩基配列を決定した。 2.形態形成遺伝子、特にHox遺伝子群の構造、構成、機能的特徴の解析:新たに3種類のcDNA(Ubx、Abd-A、Scrのホモログ)を単離して塩基配列を決定した。ミジンコ胚のWhole mount in sits hybridizationにより、これらの遺伝子の発生時期および部位特異的な発現について解析を行った。Ubx/Abd-Aは第2、第3、第4胸脚で発現しているが、形態の異なる第1、第5胸脚では発現していないことを見いだした。hedgehogおよびwntファミリーcDNAを単離し、その塩基配列に基づいて作製したRNAプローブを用いてオオミジンコ胚のinsitu hybridizationによる解析を行い、13個の体節の存在を確認した。Distal-lessとUbx/Abd-Aとが胸脚の形成過程において重複する部位で発現することを見いだした。
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