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西欧における近代的機構の形成とそのわが国への導入についての研究-近代的(subjectivity)の克服のために-

研究課題

研究課題/領域番号 09871002
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 哲学
研究機関京都造形芸術大学

研究代表者

中路 正恒  京都造形芸術大学, 芸術学部, 助教授 (40188941)

研究期間 (年度) 1997 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード監視と個人化 / ラ・サール / 神の監視するまなざし / 教師-生徒の一対一の関係 / 〈従順=有能〉図式 / 〈従順=幸福〉図式 / 田辺史難波 / 近代的教育思想 / 盟誓 / 歃血 / 香鑪 / 聖明王 / 探湯 / 十津川村 / ケズリバナ / 御幣の形状 / J.B.ド・ラサール / 近代的学校 / 一斉授業 / 沈黙の義務 / 監視の義務 / 罰課(pensum)中心の処罰編成 / 友子制度 / 地鉱夫と渡り鉱夫
研究概要

本年度は、まずは一昨年来入手したヨーロッパ近代機構関係の一次資科のマイクロフィルムをプリントし、読解を進めたが、研究の中心は、近代的機構の明治期におけるわが国への導入に際して、わが国の特異な傾きを生じさせるものの究明に置いた。そこでわたしが新たに発見したことは、ヨーロッパ近代の核心をなす、ラ・メトリのテキストからひき出すことができ、またラ・サールのテキストにおいても確認できる〈従順=有能〉図式に対して、わが国には〈従順=幸福〉図式と呼ぶべきものがあり、それが、わが国の律令制度形成期である、『後日本紀』の天平九年の条に、出羽国守田辺史難波の説として、初見するということである。この発見については目下執筆中の著書において論じている。
また、鹿児島ラ・サール校に取材に行き、J.B.ド・ラサールの思想であった、神の監視するまなざしによる個人化という方式が、同校においては、教師-生徒間の一対一の関係という思想に変形されて、継続されているということを新たに発見することができた。
また、わが国における近代的機構の導入の研究において、そして同時に近代的教育思想の克服を考えるために不可欠の資料である、J.B.ド・ラサール『キリスト教学校の運営』の、原典版テキストを、TeX-textに直し、それを私のインターネット・ホームページにおいて公開することによって、研究利用者の便宜を高める努力を継続中である。(www2.biglobe.ne.jp/〜naxos/modernite/eLaSalle.htm、参照)。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 中路 正恒: "三輪山・蝦夷・天皇霊"京都造形芸術大学紀要[GENESIS]. 第3号. 103-118 (1998)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 中路 正恒: "玉依姫という思想"東北学. 第1号. 259-269 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 中路 正恒: "日本感性史叙説"創言社. 261 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 中路正恒: "日本感性史叙説" 創言社, 261 (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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