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脳磁図による語音弁別の脳内メカニズムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 09871014
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 実験系心理学
研究機関東京大学

研究代表者

杉下 守弘  東京大学, 大学院・学系研究科, 教授 (10114513)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードMEG / 語音弁別 / voice onset time
研究概要

/da/,/ta/など語音は約300msecという短時間なので研究として時間分解能の優れた方法を用いる必要がある。脳磁図計測は時間分解能がよいので、語音弁別の脳内メカニズムを検討するのに適している。我々は/d/と/t/および/r/と/l/の弁別についてmismatch magnetic field(MMF)の測定を行った。/d/と/t/の弁別は主にvoice onset time(VOT)の違いによる。/r/と/l/の弁別は周波数軸上の特性(F3遷移)の違いによると言われているが、本研究では/d/と/t/をVOTの違いに従ってそれぞれ4段階に分け、/r/と/l/についてはF3遷移の違いに従ってそれぞれ4段階に分けた。この/d/と/t/、/r/と/l/の弁別が範疇知覚によるものかあるいは音響的知覚によるものかを明らかにしようと試みた。
聴覚刺激を呈示した場合,刺激呈示後約100msecに最も強い磁場を示すM100の成分が現れる.このM100の磁場強度が30fT以上を示し、かつdipolar distributionを示すこという基準を設け、この基準を満たしたデータについて/d/と/t/あるいは/r/と/l/についてのMMFを検討した。/d/と/t/について、基準を満たした5例中2例でMMFが測定され、残りの3例はMMFが測定されなかった。MMFを示した2例では範疇知覚により/d/と/t/を弁別していることが示唆される。/r/と/l/については基準を満たした4例中1例でMMFが測定され、この1例は/r/と/l/を範疇知覚したことが示唆された。従って萌芽的研究としてこのような方向の研究の可能性があると思われる。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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