研究課題/領域番号 |
09871015
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
八田 武志 名古屋大学, 情報・文化学部, 教授 (80030469)
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研究分担者 |
齋木 潤 (斉木 潤) 名古屋大学, 大学院・人間情報学研究科, 助手 (60283470)
三輪 和久 名古屋大学, 大学院・人間情報学研究科, 助教授 (90219832)
齋籐 洋典 (斉藤 洋典) 名古屋大学, 大学院・人間情報学研究科, 教授 (40178504)
川口 潤 名古屋大学, 情報文化学部, 教授 (70152931)
筧 一彦 名古屋大学, 大学院・人間情報学研究科, 教授 (90262930)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1998年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 非失語性コミュニケーション / 失語症 / 頭部外傷 / 注意障害 / 慣用句理解 / 比喩理解 / マルテメディァ / コミュニケーション障害診断 / プロソディ認知 / 慣用句認知 / 脳損傷 / 情動認知 / 劣位半球機能 |
研究概要 |
本研究は頭部外傷により生じる認知機能障害を診断する検査法の開発を目的としている。とくに、非言語性のコミュニケーション障害を客観的に検査できる手法と、評価基準を作成することを目指している。本年度は、欧米で使用されている市販の検査を取り寄せ、その有用性を検討することを行った。この検査は主にコミュニケーションの前提となる注意機能(選択的注意、ヴィジランスなど)の評価を目的とするものであった。日本人健常者、脳損傷患者での使用経験から、日本版として改良すべき多くの点があり独自に新規作成することが望ましいことが判明した。さらに、昨年度からの続きとして、慣用句を用いた診断尺度、図情報として提示する情景に不適切なコミュニケーション(とくに比喩の理解)を診断する評価法、音声情報におけるプロソディ理解を診断する評価法の改善を行った。これらの検査尺度の標準化に向けての健常者データの収集は一定の数実施できたが、これらの評価法を多数の脳損傷患者に実施して標準化を行う段階にまでは至っていない。これは、非言語性コミュニケーション障害を呈する患者は多くは右脳損傷であるために、病院で対象者を得ることに困難があったことに起因している。今後脳損傷患者での資料収集を続け、標準化の手続きを追求したいと考えている。
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