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留学生の在日家族:女性配偶者の心理的文化変容

研究課題

研究課題/領域番号 09871023
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関東京大学

研究代表者

菊池 美紀子 (1999)  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 講師 (60242088)

横尾 佐世 (1997-1998)  東京大学, 大学院・経済学研究科, 助手 (20260507)

研究分担者 重松 スティーブン (重松 マーフィ・スティー / 重松 マーフィスティーブ)  東京大学, 留学生センター, 助教授 (30262158)
菊池 美紀子  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 講師 (60242088)
研究期間 (年度) 1997 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード留学生 / 配偶者 / 生活困難 / 家族 / 不安 / 異文化接触 / 異文化適応
研究概要

先に実施したアンケート調査の回答者はおよそ78%がアジア系、中国籍・韓国籍であったが、面接調査もアジア系が中心となり、面接を実施した配偶者の国籍は中国5名、韓国4名、イラン系フランス1名、インドネシア1名、エジプト3名、バングラデシュ1名の計15名である。
面接調査によりいくつかの問題が浮き彫りにされた。主な問題として、経済状況の困難さ、奨学金が公平に配分されないことに対する不満、そして日本において合法的に仕事に就くことの難しさがあがった。また、夫(妻)の日本留学に同伴して来日したことにより、自分自身のキャリアが中断されてしまったこと、今まで築いてきた仕事やステイタスを失ってしまったこと、日本人との人間関係を築く難しさや日本社会への順応しづらさ、社会活動や交友関係から閉ざされてしまったことによる孤独感、日本での育児や子供の教育問題などをあげた。しかしながら、夫(妻)が日本で研究を成功させるためにも家族のためにも、自分達が夫(妻)と日本に一緒にいることがとても重要であり、自分達がいかに夫(妻)を支えているかについても強調した。また、経済的問題にために子供と別々に生活せざるを得ない家族もあり、父母としての役割を果していないという自責感をもつ者もいた。
留学生の精神障害を予防するためには配偶者の存在が重要であることが指摘され、家族の問題については留学生自身のニーズと満足度の差が大きく、重要性が高いにもかかわらず、大学においては充分な対応が行われていないのが現状である。今後はこの面接調査の結果を活用し、支援プログラムを作成する。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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