研究課題/領域番号 |
09871024
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
岩立 京子 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (40185426)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1999年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 幼稚園教諭 / キャリア形成 / 教員養成 / 現職教諭 / 人格特性 / 人間関係 / 経験年数 |
研究概要 |
この研究は、幼稚園教諭の職前期あるいは養成段階における1)教育学部学生の変容過程、2)観察による幼児理解の変化と、現職期における3)幼稚園教諭の経験内容の変化、4)大学(研究期間)との連携・協力の実態や今後の可能性の認識、5)保育者ストレスという側面から、保育者のキャリア(専門性)の形成の段階で変化するものについて探索的に探ることを目的とした。1)の研究では、知識度が相対的に高い方が幼児教育心理学の授業を通して幼児や保育者に対するイメージがポジティブに変容することが示された。2)では、約3週間にわたる観察研究で、学生の幼児理解がどのように変化するかをみたところ、生活習慣に関する内容は比較的早く理解されるが、遊びの理解は関係性の視点だけでなく、状況性、時間性などの複数の視点の統合が必要なので、より難しいことが示された。3)の研究では、現職幼稚園教員の悩みや発見の内容は、(1)幼児理解・関わり、(2)保育技術、(3)職場の人間関係、(4)親との人間関係の4つの側面に分けられ、経験年数が3年目までは多くの気づきと発見を経験しながらも、集団から逸脱する幼児に翻弄されている状態がうかがわれた他、経験年数による経験内容の差は見られなかった。また、職場の人間関係が悪い例では、悩みの内容が初任期から変化しない様子がみられた。4)では、「教育実習生の受け入れ」「ティーチングアシスタント・ボランティアとしての学生の受け入れ」などについては、園長、教頭などの役職の方が一般教諭よりも関心が高いことが示されたが、大学の学術研究の利用可能性や大学との連携可能性については役職の有無に関わらず、比較的高い関心が示された。5)では、一般の教諭よりも、園長、教頭のストレスが低いこと、保育者効力感は教諭よりも園長、教頭、主任で高い傾向が示された。
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