研究課題/領域番号 |
09871029
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
北山 修 九州大学, 大学院・人間環境学研究科, 教授 (80243856)
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研究分担者 |
奥野 洋子 九州大学, 教育学部, 助手 (50304704)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 乳幼児 / 養育態度 / 行動特性 / 母子関係 / 育児文化 / 情緒的交流 / わかりやすさ / 情緒の共有 |
研究概要 |
本年度は主に、母子観察の縦断的調査研究(生後6ヶ月時と12ヶ月時)と、生後12〜36ヶ月の子供を持つ母親に対する横断的質問紙調査研究の分析、検討を行った。 1. 日本の育児文化における母子関係の特徴を取り出した。母子が「はかない対象」を「共に眺める」体験が基となった、横並びの関係であるだけではなく、共有された対象が消えていく美しさだけでなくその苦しさ・辛さといった、情緒を共有する関係でもあるということが示唆された。 2. 生後3ヶ月時における、泣き・表情などの子どもからのサインの「わかりやすさ」を母親に尋ねた。生後3ヶ月時はほとんどの母親が「わかっている」と答えるが、1〜3歳の時点では生後3ヶ月当時のことを「わかっていなかった」と答える傾向がみられた。サインの意味が「わからない」乳児を育てることに没頭するためには、 「わかっているつもり」になれることが逆に重要であると推測された。 3. 母子間の情緒的交流に関わる要因について検討をしたところ、母親、観察者で、やりとりから感じる情緒の感じ方に関わる要因が異なっていることが示唆された。母親の感じ方には、母親の抑うつの程度などの内的な状態と、子どもの行動特性の中でも、視覚的な刺激への敏感さが、また観察者の感じ方には、子どもの行動特性の中でも生活リズムの安定性が、影響を与えていた。 4. 母親の養育態度と子どもの行動特性について、生後6・12ヶ月時に観察された母子の相互作用場面を分析、比較を行った。生後6ヶ月時における、母親の養育態度の中でも子どもとの関係のとり方のパターンが、その後の12ヶ月時においても観察され、さらに子どもの対人行動に影響をおよぼしている可能性があることが指摘された。
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