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事実認定と法律判断の関係の大量的分析ー因果関係判例等を素材とした神経回路網モデル適用の試み

研究課題

研究課題/領域番号 09872012
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 刑事法学
研究機関千葉大学

研究代表者

林 陽一  千葉大学, 法経学部, 教授 (60143351)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1997年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード刑事法 / 裁判例 / ニューラル・ネット
研究概要

昨年度に引き続いて,因果関係が問題となった判例について,神経回路網ソフトを適用した。
すなわち,昨年度対象から除外した自然的事情介在事例(被害者の体質など行為時の事情が介在したものと,行為後の自然現象が介在した事例の両者を含む)を対象として,裁判所認定の事実の特徴を,数個の項目(罪名,介在事情の事前・事後の区別,(研究代表者が独自に判断した)経過の典型性など)について数値化したうえ,これらを入力パターンとし,因果関係有無の判断を期待出力値として,ソフトウェアを作動させた。
その結果,行為後の因果経過の典型性という,規範的判断を要する項目を入力パターンに加えるか否かによって,出力値の的中率の高低がきわめて明瞭に規定されることが明らかになった。このことは,裁判所の帰責判断が事案の「典型性」の有無に大きく影響されているという,これまでも予想された結論でもあるが,同時に,規範的な「典型性」判断をどのような「事実」から構成して判断してゆくかが,さらに検討を要する-困難と予想される-課題であることが,改めて認識された。
今年度の研究においても,本研究の開始当初予定されていた正当防衛関係の判例については,検討を加えることができなかった。今後は,前述の残された問題に加えて,これら犯罪論体系上別個の領域に属する事例について,さらに研究を継続したい。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書

URL: 

公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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