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体制移行諸国における商品先物市場の機能について

研究課題

研究課題/領域番号 09873007
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 経済政策(含経済事情)
研究機関広島大学

研究代表者

森田 憲  広島大学, 経済学部, 教授 (10133795)

研究期間 (年度) 1997 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1998年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1997年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
キーワード体制移行国 / 商品先物市場 / 効果的市場 / ブダペスト商品取引所 / ワルシャワ商品取引所 / 効率的市場 / 民営化 / 農業政策 / 中東欧 / 農産物価格 / 経済改革 / 金融先物商品 / 投機 / ヘッジ
研究概要

1.体制移行諸国とりわけハンガリーとポーランドにおける商品先物市場の現状に関する分析を中心に実施した。
ポーランド(ワルシャワ商品取引所)については、まだ商品先物市場の機能を活用出来る段階にはないことが明らかとなった。1999年1月から通貨、小麦を中心に先物取引が試みられているが、情報発信に法的規制が存在しており、かつポーランド農産物市場庁のはたす役割がきわめて大きく、今後大幅な「規制緩和」が必要となるものと思われる。今後の政治経済的環境整備に注目が集められることとなろう。
2.ハンガリーについては、ブダペスト商品取引所では、1992年に商品3部門での先物取引の体制が整備され、すでに同商品取引所は(1997年時点で)世界第22位の先物市場にランクされている。本研究は、(1)効率的市場仮説の適用による効率性の検定の試み、および(2)拡大EUへの参加に伴なって商品先物市場にどのような影響が及ぶのか、の2点の検討を中心に行なわれた。(1)については、6商品24市場をとりあげ、「ウィーク・フォーム・テスト」を行なった。その結果4商品5市場でランダム・ウォークが観察された。こうした現状の解釈のため、東京穀物商品取引所を対象にほぼ同様の検討を行ない、4商品18市場のうち、3商品7市場においてランダム・ウォークにしたがう価格系列が観察された。その結果、ブダペスト商品取引所と東京殻物商品取引所との間には、効率性において、有意な差は認められないことが確認された。(2)しかし、ブダペスト商品取引所は、1998年から1999年にかけて、「ロシア危機」の影響を受け、大幅な出来高の減少に見舞われ、人員削減を余儀なくされた。拡大EUへの参加は、効率性の上昇とともにこうした危険の増大を意味する。従って、効率性の上昇を確保しつつ短期資本移動に対処する適切な政策の開発が今後数年間の課題であると考えられる。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 森田 憲: "経済体制移行国における商品先物市場の必要性について:ポーランドの場合"先物取引研究. 第4巻第1号. 1-17 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 森田 憲: "中欧の商品取引所:必要性と現状に関する分析"広島大学経済論叢. 第23巻第4号. 1-37 (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Ken Morita: "On the Necessity of Commedity Exchange in Transition Economies:A Case of Poland" United Nations Centre for Regional Development Proceedings Series NO.24. 91-101 (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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